プリザーブドで作ったリングピローです。
その指輪を購入されたときの箱を
中央に置いて、そこに指輪をおく仕立て。

寸法を測っていただいてきっちりおさまるように
作ったはずですが
どうだったかなとどきどきです。


おそろいのリストレット、
手首につける飾りです。


同じくおそろいのカチューシャ。
レースのリボンを髪に編み込みたいという
御希望で少し長めです。

古色蒼然たるこういう色味が
ほんとうはとても好きです。地味礼賛。

お届け先は名古屋だったので、
こうしたプリザのブライダル小物は前もって発送しました。
当日のブーケだけが生花。
品川駅でご友人の方が受け取って
新幹線で運んでくださいました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

母の日のレッスンも5月12日の登録参加レッスンも
初心者なのですが大丈夫ですか?と
聞かれておりますが
もちろんのこと、大丈夫です。

よく思い出すフレーズですが、
「ボートを漕ぎ始める最初は力がいるけれど
ひとたび進み始めれば自在に前に進めるようになる」。

一会のレッスンは
自分の力でボートを漕げることがひとつの目安なので
花の組み合わせも自分で考えてもらいますし
必要な資材もいろいろならべて自分で選んでもらいます。
説明もろくになく、はじめ!の号令で
えっとどうしたらいいのよ?というところからはじめます。

講師はいまいち親切ではないし、
周りの人はさっさと仕上げていったり
びっくりするほど上手だったりしますけれど、
そういうのをとりあえずまあもういいじゃんと
目をつぶって妙に諦めて、
そこで目の前の花をよく見て
最初に花を挿し始める。

ちょっと集中する。
ふと我を忘れて花だけになる。
花と自分、自分と花だけになる。

やがて2時間がすぎ、ふと気付くと
まわりの人の作品もなんとなく出来上がっていて
自分の花もなんとなく出来上がっていて、
それぞれが魅力があって
その日の自分にしか出来なかった花、
そういうレッスンをめざしています。

初心者の方が、4年も5年も通っている方や
実はプロである花屋さんの作品を見て
びっくりするのは当然のことですが
そういうびっくりは、とても意味があると思うのです。

逆にベテランの方が、はじめて花に触れる方の
花あわせを見て「やられた」、と思うことも
けして少なくはないはずで、
それもおなじようにとても意味があることだと思う。

今世の中には、花の教室はたくさんあるし、
初心者から上級へうつっていくコース設定もたくさんあるし、
だから一会ではむしろそうではなくてもいいんじゃないか、と。

はじめての人も10年20年花屋をやっている人も、
一緒に花を選んで、でも自分だけの花をつくる。
その日だけの花をつくる。
そういうレッスンです。

白金のような地味なところで
地味にひっそりやっていますから。

では皆様今日もおつかれさまでございました。