
真面目な話ばかりが続くと自分が飽きるので、
(え、ていうか今日1月4日じゃん!3日坊主とはこのことかと)

一会の定期レッスンは月に一度のマンスリーレッスンなのですが、
花の仕事をしているプロの方から、
元花嫁様というまったく花が初めてという方まで、
多彩な生徒さんが一堂に会してひとつところで一所懸命に
その日の花を活けましょう、というレッスンでございます。

進級とか無し。
上手い下手でクラス分けも無し。
長年通ってる生徒さんの中には、
5年物7年物もごろごろいますが、
何年通ったところで、資格のひとつもとれませんよー。
だって、
私が見本を作ってそれがベストだったらつまんないでしょー。
むしろそっちのほうが私は、楽でいいんだけど、
ただ定規とコンパスをもって、
生徒さんの花にびしっと定規をあてて、
「見本と何センチ違うでしょ」、「何度違うでしょ」
と言うだけですむ。
もちろんそういうやり方で、上手になるアプローチ
というのは厳然としてあります。
模写することが一番の近道というのは確かにそうなのです、
それはわかってるのですが、

でもできれば今日、この月に一度の2時間を
一会のレッスンに費やす
(文字通り、費やす、だと思う)
こんな一会に通う奇特な皆様一人一人に、
今日の自分は、こんな感じだったんだな、と
いうその日の気持ちを花という形にして、
持って帰ってほしい。
上手くいく日も行かない日もあります。
そもそもどうしたらうまくいく日だろう、
どうなったらダメな日だろう。
それを決めるのも自分次第です。
そういうのも今日という一日、
今日の自分そのもの、という今日の花を、
面倒なんだけど、ちょっと大切にしながら、
新聞紙に包み込んで
持ち帰ってほしいよう。
なので基本的に、その人の活ける花について
私の立場からどうこうしろというまでの直截の話はしないのが
常なのですが、ときどき例外があります。
それは、その生徒さんが、近々、お友達のブーケを作るので
練習をしたいという時。

そりゃ中途半端じゃいかんでしょ。
人様の、一生のうちの一度の花を届けるにあたり、
なまはんかな気持ちじゃダメでしょ!
なので、そういう場合は忌憚ない意見を
述べさせていただくことにしております。
ていうか、そういう場合は例外的に
ダメ出しの嵐。
グラゼニという漫画の中に、
ストライクゾーンのきわを狙って10発10中投げていく、
という話があるんですが、
ものすごく、共感いたしました。
http://onimanga.blog.fc2.com/blog-entry-472.html
それは、自分が毎週末やっている
ブーケを作る作業に、とても似ている。
いろんな要因があって、もちろん緊張もあって、
力みもあって、
思うところには投げきれない。
投げきれないけど、それを踏ん張って投げる。
そして投げ続ける。
というのが、すごく身に染みて分かる気がします。
おお振りもジャイキリも
それぞれ面白いと思うのですが
先日の漫画話に調子づいてもうひとつ書いてみました。
・・・職業、フラワーデザイナーという自称は
モドキですよ、と公言しておりましたが
そろそろ全面的に返上すべきころかと
我ながら思わなくもないです。
では皆様今日もおつかれさまでした。
こんな一会の定期レッスンですが
内容は結構まじめにやっていますので
(ふざけてるのはおまえだけだ)
よろしければぜひおいでくださいませ。
http://form1.fc2.com/form/?id=547372
レッスン料2000円、
花代は5000円か8000円の2択です。
とってつけたように思われるかもしれませんが、
とってつけておくと、
生徒さんは、みんな本当に
花に対して真摯です。
それは、まるで深呼吸するのにとても似ていると思う。
ヨガとか水泳とか散歩とか、そういうのでもなんでもいいけど
一応花屋なので、花を生けるという事を通して
月に一度、自分に向かい合う場所になれたらいい。
ではおつかれさまでした。
このグラゼニの話、ずっと書きたいよな気持ちだったので、
書いて、すんごいすっきりしました。
・・・すいませんでした(とりあえず謝る)。
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