写真 上は『花時間』(角川書店)2003年2月号に掲載していただいた
代表的な白バラ品種、「ティネケ」のブーケ。
中央は、「セントセシリア」という淡いピンクのオールドローズを使用し
ふわりとしあげたもの。
下の一枚は、ピンクに茶系をおりまぜつつ小さな蘭の花などで
遊びを出したブーケです。

ラウンドブーケ。
丸く作ったブーケの形で、ただラウンドという場合
ホルダー(注1)やワイヤリング(注2)で
作成したものをさすことが多いようです。
一会では上記2つをラウンド、茎を束ねて作るスタイルのものは
一見、丸い形でラウンド形に仕上げる場合でも
クラッチまたはナチュラルステムと表記しています。

ラウンドブーケは、今もっとも人気がある定番のスタイルです。
ブーケを2つ持たれる場合には、
そのうちひとつはラウンドということも多く、
ふたつともこの形を選ばれる方もいらっしゃいます。

しかし同じ形、同じサイズでも花はもちろん、
色によってまた花の入れ具合によって印象が違ってきます。

ちなみに一会の場合、
基本的なラウンドブーケサイズは22~23cm程度。

すし職人のかたが、無意識にきっかり、
シャリ何十グラムを握るようになるのと同じく?
製作してふとメジャーではかると、
ほぼ自動的にこのサイズになっているようです。

小さめラウンドブーケ:直径18cm~19cm程度の
ミニラウンドブーケも、その形で作成・撮影される
ウェディング雑誌等の影響もあり、
昨今ひとつの人気タイプです。

これからブーケの形をひとつずつ紹介していきます。
(やっとブログの目的にたどりついた・・・)
・クラッチブーケ
・キャスケードブーケ
・フルキャスケードブーケ
・セミキャスケードブーケ
・オーバルブーケ、ティアドロップブーケ
・クレッセントブーケ
・リースブーケ
・バッグブーケ 
の予定です。(順番は前後する可能性あり)

注1)ホルダー
ブーケホルダーと呼ばれる、吸水性スポンジを
マイクのような形にセットしたもの。
ブーケを作るアイテムで、大小のサイズや
キャスケード用などのいろいろな種類があります。

注2)ワイヤリング
花を花首で落として(切って)
一本ずつにワイヤーをかけ、花用のテープで巻き上げた
パーツを組み立てて作るブーケ。

この種類とそれぞれの特徴についても、
いずれまた別ページで解説します。