続編です。

開いてきたこのユリをずーーーっと見つめていると
やっぱり最初に思うことも
最後まで思うことも
「あたたかさ」のような気がします。

ぽってりした豊かな白、という色が
ゆるやかに、柔らかく開いていって、
しまいには
まわりの空気まで白くとけあってしまうような。

それは、ユリプレゼント企画のおまけで、私まで頂いてしまった
すずきさんご自身での選曲というCDの音楽に良く似ていました。

私は実は、音楽には(・・・音楽にも)、詳しくなくて
独立した当初、よく手伝いにきてくださっていた
N先輩にも
「音楽どころかラジオもかけないで、ただ仕事してるのね~!」と
しみじみ驚かれた、苦い記憶が。

そんな音痴の自分なのですけど、
そのすずきさんセレクトの曲はこのテルニーというユリの
ゆったりしてあたたかな、その咲き具合を思い起こさせて
なるほどなあ、なんてすごく感心してしまったのでした・・・。

写真は、そんな柔らかで優しいイメージがちょっと似ている気がして
「かりん」とあわせて撮ってみた写真です。
布のような質感が、似通った仲間なような気がします。

そして、一度だけの、
テルニーのブーケ。

たゆとうような白の気配と
あたたかな手触り。

このテルニーは普通には販売されていません。
今回のみの特別企画ということでしたので
もうこの手で触れる機会は二度とないのかもしれません。
でも手の平にふれた、布のようなあたたかな感触は
今もよく覚えていて、たった一週間か二週間前くらいのことなのに
もう懐かしいような気がします。

今はもうここにないたった一度の
テルニーというユリ。

またいつかどこかで、手にすることができたならと思います。

ありがとうございました。