その純白のドレスを選んだのは、
実はご新郎様。
ドレスのお写真だけを拝見して、
ほとんどおまかせでオーダーをいただきました。
短いメールのやりとりでしたが、
お二人もご両親も自分で育てているほどお花が好きなこと、
ほんの少し何か挿し色があってもいいかなという新婦様のひとこと、
ドレスモチーフに大きなバラがあしらわれていたこと、
そして銀に近い純白のドレスであること、
いただいた手がかりを踏まえて作りましたブーケ。
こそっと聞いていただきたいのは
だからこのブーケは絶対ドレスに持ってるところのほうが
良さがわかると思うのですけど
とか自分で言うあたりすでにヤバくね?とも思うのですけど、
写真で伝えられないのは
ワタクシの不徳のいたすところでございます。
お届けしたときにご新郎様もご新婦様も
喜んでくださったそうで、よかったよかった。
だって絶対ドレスに似合うと思ったもん。子供か。
開き始めるバラはカルトブランシェ、
ひらりと花弁のフリルのあるのはトルコキキョウの八重です。
ここらへんはドレスモチーフと純白色にあわせて。
ほんの少し挿し色を務めたのは、ユカカップ。
主役級のバラなのに贅沢にも少しのぞかせるだけ。
いうならばキャビアがおしんこがわりとかそういうかんじ。
育てている花のひとつはランだと伺ったので、
白のデンファレを中央のポイントにしています。
それからこの季節の花で、スズランと、デルフィニウムと、
アストランティア。
アストランティアは、一本に5輪ついているうちの
一番純白なところを一輪だけ残して、
それをあしらっております。
わかったか生徒諸君。
(今日のレッスンでそういう講義をしましたので。
みなさんなかなか一輪には絞れない、捨てられないのです。
そうです、本当にもったいないですね。
しかしブーケは直径わずか20センチの世界。
その中に、たくさんの要素を詰め込むならば、
それは当然、一輪ずつが厳選されなければなりますまい。
・・・OK?
「センセのブーケが、いかに手間がかかってるか
今日、よくわかりました」
と最後にぽそっと言ってくださった生徒さんの言葉に
胸を張りたい気持ちです。
よくぞ言ってくださいました、そうですとも!)
では今日もお疲れ様でした。
しかし、実は絶不調でして。
いえ私ではなくこのPCが。
というわけで、7月11日の単発レッスンのお返事は
あと一日だけお待ちください、ごめんなさい!!!

