今日、四谷にあるエメヴィヴェール様へお届けしたブーケです。

アプリコット色のアンブリッジローズはじめ、
使ったバラはショコラ、テナチュール、ベビーディンプル、
使った副材はトルコキキョウや秋色アジサイや
リキュウソウやワイヤープランツやハートかずらや、
使った実物はペッパーベリーとか野葡萄とかフウセンカズラとか
全部数えると二桁以上の花を少しずつ使って作る、
とても贅沢なブーケ。

と思って作っております。
名付けて、一会風。

スクールで、ブーケを作り終えた生徒さんから
「今日の自分のブーケはこんな感じだけど
ほんとはこうしたほうがいいんですよね?」
と真剣な問いをかけられることがあります。

確かに、そこをそうしてここをこう直したら
ということは、ありますけれども、
多くは、それはスタイルの違い、考え方の違いです。

 それは、きっとあなたの得意な花が
 こういう花だということ。
 もちろん花を仕事にするなら、どっちもちゃんとできるほうがいい。
 だから次回はそれにトライするのもいいと思う、
 でも自分の好きなことを突き詰めるのも、いいよ?

と、返事をします。

「一会風」は自分の好きな花をどんどんと
煮詰めていって、できあがったスタイル。
だから、このオーダーをいただくと
それだけで結構舞い上がります。

今日、午後には別の納品に出かけて、
戻ってきたらアシスタントさんの
電話のメモがありました。

時間から見て、おそらくご披露宴が終わった直後。
わざわざお電話をいただいたのでした。

ひとつひとつ、納品した花について
お礼を言ってくださったそうです。
私が「不在だったので、やや残念そうだった」とさえ、
電話をうけたアシスタントちゅうさんは
付け加えてくれました。

いいえ、お気持ちは山ほど
全身で、受け取っております。

よかったと言ってくださって、
よかった。

とそのときお伝えできなかった代わりに
どんなにそう思っているか、ここでお伝えできれば
そう思います。

ありがとうございました。

では皆さま、今日も本当におつかれさまでした。