「私、イチエキョウなんですよ、
知ってます?
一会キョウのキョウはね、
信者の一会教じゃなくて
狂うって書くほうの一会狂なんですよ!?」
と、彼女が笑いながら言ったのは
何年前のことだったでしょう。
私の初めてのアシスタントの「ナウシカ」さん、
別名かっきいの結婚式でした。
ちなみにナウシカというメルヘンなコードネームはですね、
「まったく虫が苦手ではない」という
きわめてメルヘンではない理由からきております。
「私がお金持ちになったらね、
岩橋さんをお金で買って、
毎日、あたしのためだけに家中に花を生けてね、
て言うの。」
そんなばかげたセリフをいまだに覚えているのは、
そんなばかげたセリフを何度も何度も思い出しては
一人笑って、そのたびにちょっと元気になったから。
「ブーケふたつと、髪にどっさり花と、
受付の脇にテーブルがあるから
そこにも花を飾りたいんですけど・・・」

遠い九州からは同僚だったアシスタントポチからの
お祝いアレンジまで注文がきて
なんか、私、働かされてるんですけど。
しかし、彼女には恩義があるので
まあ仕方ない。
アシスタントにきた当初、帰りの電車の中で
口もきけないくらい疲れ果てていた、という話を
笑って聞いたのはずっと後の事。
あなたがあの時そばにいなかったら、
私は一会でいられなかった、
本気で、そう思う。
コスモスなど優しく吹けば死ねないよ
鈴木しづ子
数あるコスモスの歌の中で
自分は一番この歌が好きです。
生きていくのは大変なこの世の中で
コスモスが咲いただけで、十分生きる価値がある。
これからたくさんのまた大変なことがあるだろうけれども
その先にあるはずの
たくさんの幸せを、心からお祈りしています。
では皆様今日も本当に、お疲れ様でした。







