お打合せの日、
花嫁様が作ってきてくださったブーケの企画書は
11枚。
すべて一会のブーケ画像を選んでくださって
ここは好き、この花はちょっと苦手・・・
ひとつひとつ説明が添えられていました。
製作にあたっては、それはもう
緊張しましたとも。
小さめで丸いころんとしたバラがいい。
それが第一条件。
たとえばスイートオールド、
たとえばコットンカップ。
両方を発注して備えましたが
ここ最近の入荷を見ているとあまり顔が大きくなく、
いくらなんでもブーケの主役に据えるには
小さすぎる気がして、別に手配したバラの名前は、
ブルジョンドゥレーブ。
その30本をほぼ全部、使い切りました。
この方からも翌日に
「本当にイメージどおりのブーケで、
見た瞬間にテンションがあがりました」
とメールをいただいて、
もうほーっと膝をついて、
そいでこのまま寝ていいでしょうか私。
花の好みのストライクゾーンが狭かった、
と自らおっしゃる花嫁様の
審美眼にかなうことができて
ああ本当によかった(涙)。
ちなみに、夕刻に珍しくツイッターで新規にツイートしていますが
http://jwpa.exblog.jp/15672367/
そう、そうなんだよねえと思わず言いたかったので。
自分は花を売っているわけではない、
デザインを売っているわけではない、
花という手段を通じて
一生何度も思い返せる記憶とか、
その日手にとること、目に見えることの幸せとか、
ゲストへのおもてなしを形にするとか、
そういうことを花で実現したいのです。
ウエディングの仕事は
儲け主義なところも多く、
確かにそういわれても仕方ない一面もあるのですが
ウェディングという仕事はやっぱり特別で、
とても好きだ、という気持ちで従事している人も
やはり一定の数でいるんだなあと思います。
そうして、結婚式っていいなあ。
と私自身が出席した先日の結婚式で、改めて思いました。
かっきいと自分とはほんの一時期接していたにすぎない
赤の他人ではあるのですが
彼女の幸せそうな笑顔を、
この目で見られたことが、本当に幸せだった。
涙が出るほど嬉しかった。
一緒に二人を祝ってくれる
見知らぬ人をしみじみとありがたいと思った。
そんな気持ちは、結婚式に出席していなかったら
そこまではわかなかった、と思うのです。
目立つのが苦手なあまり、
「ブーケ作るのは無論いいのだけれど、だ、
立って挨拶、は無し!それが出席条件でござんす」と
言い放った鬼畜な自分を
今となっては一応、いえかなり反省しております。
(ちなみにアシヤマの時も同じ条件を出しました。
書きながら反省中。)
では皆様今日もお疲れ様でした。

