コロンと丸いバラで作る、
ころんとした丸いブーケです。
三田の綱町三井倶楽部さまへ。
いつも思うけれどこの会場様の花嫁様は
とても品がよくてお人柄がすごくよくて、
ずーっと昔にブーケをお届けさせていただいた花嫁様から
全部を思い出して、
なんだかしみじみしております。
お打合せ後に、
仲の良い地元の友人二人に差し上げたいので
「シェアブーケにしてもらえますか?」
とお問い合わせをいただいて、
2シェア仕立てになっています。
右側と左側、
受け取ったお二人のご友人の手元で、
どうか綺麗に咲いてくれますように。
というものの、
肝いりで入荷した
トワカップにもボトが出てひやひやものでした。
白にほんのり薄いピンクのバラ、
トワカップは自分の好きなバラナンバーワンですが、
ファインローズさんが生産されなくなってからずっと、
入荷のない状況が続いておりました。
しかし近年、今治の生産者さんが作ってくださるようになって
復活。
「ブログで見たトワカップをいれてほしい」
とおっしゃってくださった花嫁様のご希望に
応えるべく発注をかけたものの、
一本のバラとしては上限だろうという
息をのむ価格がついておりまして、
早朝の市場で、一気に目が覚めましたとも。
それなのにボトなんだもんなあ。
一会では、花びらに茶色のしみができるウイルス対策にも
全力で取り組んでおりますが、
それでもなお自然を前にしてできることは、
本当に少ない。
と毎週、実感します。
お届けしたアシスタントさんがいうには、
花嫁様はとても喜んでくださったそうで
ほっとしています。
でもほんとに、最後までちゃんとその務めを果たせたのか、
その手にわたったご友人のもとで
今日きれいに咲いてくれているのか、
最後まで懸念してばかり。
どうか、願わくば、
今日お届けした花たちが
お二人にも、
お二人の大事な方々にも、
少しでも喜んで頂けますように。
いのちをかけてとは言いませんが、
全身全霊をかけている、とは思う。
会場で頼めばそれで済むブーケを、
わざわざ手間をかけて足を運んで
一会に頼んでくださる。
それに報いなくては、申し訳ない。
と、渾身の力で、作っているつもりです。
でも、「つもり」じゃダメなんだ。
一生懸命やってる、だけじゃダメなんだ。
自分はこの仕事がとても好きで、
心配性なところ、
根気はないが瞬発力が求められるところが、
自分の性分に、とてもあっている、と思います。
だから手を抜くことは、自分の仕事を、
ひいてはそれを選んだ自分を貶めることなので、
そうすると他にとりえのない自分の価値が
即座につまらなくなってしまうので、
一切、手を抜きたくない。
ひとつひとつ全部に、
石橋をたたいて完成度をあげて、
やりきった、という達成感がほしい。
それを毎週、ほしい。
そのためには魂のひとつやふたつやみっつくらい
さくっと売り渡すですよ。
という気概でおります。
でも、気概だけじゃダメですからね。
どうか、今日一会のブーケを持ってくださった
すべての花嫁様が、
よかったと思ってくださいますように。
人事を尽くして天命を待つ。
遠い昔、受験の頃ノートに書いてた言葉を思い出す
今日でした。
ではみなさま、今日もおつかれさまでした。
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