天気予報は何度見てもずっと雨のままでした。
海のすぐそばにあるウエディング会場のチェアフラワーです。
新婦様から届くメールには
「お天気がよいことを祈るばかりです」と繰り返し書かれていて
一会としてもスタッフ一同、お祈りしています・・・と返事を書くほかなく、
当日を迎えました。
でも、明け方からふり出した雨は、ひどくなる一方。

早朝の都内での仕事をこなしてから
高速に乗ったときにはどしゃぶりで、
車の中で運転するアシスタントさんに
「雨、あがるかな?」と聞いてみる言葉さえ
こころもとなかったことを、今、思い出します。
でも長い空白の時間の末、
なんだか少し、確信めいたものがどこかにあって、
「ぎりぎりで、雨ふらないほうに、お昼ごはん。どう?」
(「え・・・お昼ごはん・・・ですか?それはちょっと・・・」)

予定より少し早めについても、やはり現地も雨。
でも「なんだか空が明るくなってきましたね・・・」と
アシスタントさんが言います。

セッティング30分前。
雨があがりました。

アシスタントさんが何度も言う「奇跡みたいですね」という言葉と
一緒に飾ったこの白いひらひらしたバラの名前は、その名もまさに、
「ウエディングドレス」。

よかった。
雨があがって、よかったですね。
そしてとてもよいお式だったこと、
最後に伺った際に聞こえてきたスピーチと、それにこたえる
皆様の暖かい拍手から、実際その場にいなくても、よく、伝わってきました。

本当にありがとうございました。