初台、新国立劇場にあるレストランマエストロ様の装花。
メインテーブルの後ろに大きな鏡の台があって、
そこにモッコウバラの小さな黄色が降り注ぐように、
五線譜を描くように、どっさり活けてみたかったのです。


最初にメールをいただいたのはいつだったか、
それから何度やりとりをしたか、数え切れないほどでした。
綿密な表や緻密な写真、
会場様にも一会さんにも迷惑をかけられないからと
いつもとても気遣ってくださって、
そのお優しいお心遣いにとうとう
「あまり私には気を使わないでください、
お金をいただいてしていることなのですから、」
と何度も繰り返してしまうほどでした。
自分のわがままで会場様に花を持ち込むのだから、と
できることはすべて綿密に準備してくださっていて、
こちらが恐縮するばかりでした。

ご新郎様のデザインによるウエルカムボード。

撤収にいったアシスタントさんふたりが
アトリエに戻ったのは22時すぎ。
でもふたりとも疲れながらもどこか元気。話を聞くと、
ご新郎様御新婦様がとても喜んでくださって
わざわざ挨拶にきてくださったのだそうです。

責任の重さに、ずっと不安をかかえたままの一日。
でもやっと安心できました。

本当にありがとうございました。