シェ松尾青山サロン様、メモリアルテーブルと呼ばれる
中央にある大きなテーブルにあしらった、柿の枝です。
ウエイティングでもありデザートビュッフェでもあるスペース、
見知らぬゲスト同士でも何か、話の種になるような
そんな装花を心がけています。
今回はまさにそんなリクエスト。
何か、話のネタになるような、すこし珍しい感じで。
春なら春の、秋なら秋の、何か、それは何でもいいのですが
ここにあるものを見てつい、話を探してしまう初対面の方同士の、
その接ぎ穂になるような。
「秋ですね」でも「柿ですね」でも。
「食べられるのかな?」とか「甘いのかな?」からはじまって、
うちの庭に昔あったとか、柿はないけどイチジクなら生えてたとか、
そんな話題になるといいなと思うのです。
今日、アシスタントさんが、フォックスフェイスという枝を扱いながら、
「一見硬そうだけど意外にさっくり切れますね」といいます。
たいしてこの柿はとても枝が硬くててこずります。
枝ひとつでも、それぞれ特性があって、硬かったり柔らかかったり、
繊維質だったりすぐにとけてしまったり、
本当に、いろいろです。
「つまり、枝の声を聞くんですね」と言うアシスタントさんに
ちょっと感動する岩橋でした。
花も枝も、まったく千差万別です。
その分大変ですがその分楽しいところもあります。
ではみなさま今日もおつかれさまでした。



