古い洋館、一軒家のフレンチ。
たぶんその代表的なひとつであるシェ松尾様、松涛レストランです。
足を踏み入れると静かで落ち着いていて、
どんな小さな空間も、古い木枠の窓からの
穏やかな光ばかりが満ちていて、
ついひとつ深呼吸して、仕事を忘れくつろいでしまうような。

一段ずつきしむ古い階段に飾る装花、
リボンはまだかけている途中なのですがとりあえず一枚。


磨かれたガラス窓ごしに見えたケーキの装花。
初回だったので比較的オーソドックスなスタイルに仕上げていきましたが、
その窓越しの光景にもう胸を射抜かれてしまいました。

先日、いただいた新婦様からのメールで、
(このメールも早く御紹介したいのですが)
「ブーケ萌だよ萌!と相方に言ってしまった」という一文がありました。
最初、「萌」?と数分考えこんでしまったのですが、
今は、分かります。アシさんに教わって、了解いたしました。
なるほど、「萌」ってこういうことだ!と、私は、この日、
この窓越しの光景に、開眼いたしました。
もう、ほんっとに、素敵でした!
きゃーって大騒ぎです。
(個人的好みが入りすぎ。
しかしラビュットボワゼ様もそうですが、
こういう古い静かな親密な空気が、好きなんです。)

また装花を出来る日が、楽しみになりました。
花の仕事をしていなかったら
生涯足を踏み入れなかったかもしれないレストラン。
こんな役得もあります。
(しかし脳内メーカーで内側が全部「食」だったので
仕事してなくてもいつかお金ためて行った可能性もあります。
一番は旅、二番は食べ物です。私の場合。)

ではみなさま、今日もお疲れ様でした。