
桜の花の舞う中、訪れてくださったゲストの皆様へ
香りでお出迎えできるように、そう思って飾った
羽衣ジャスミンとライラックの花。
どちらもとても好きな花です。
それでなくとも、春の光の中の一軒家の、
その古く静かなたたずまいに心を奪われて
「いち観光客」と化してしまう自分でした。
写真撮りすぎだろう。という。
控え室でブーケをお届けにあがって、
「昨夜はよく眠れましたか?」と
新婦様へお伺いしてみたら
「ちょっと緊張して夜中に起きてしまったりしました」
というお返事。
いつも思うのですが、
お支度を始める前、張り詰めたお気持ちの中で
少しだけ見せてくださる笑顔はとても美しくて、
それは本当に、花嫁様だけのものです。
緊張を少しでも花とその香りがほぐせたらいいなと
思いながら、何度も花に手をいれては、写真を撮りました。


