提携先のレストランであるシェ松尾松濤様の装花です。

お打合せに少し遅れていらした新婦様は
とてもキュートでかわいらしい感じの方でした。
なのに、いざ打合せをはじめると
どこか話がかみ合わなくて、

30分以上が経過して、

「斑点のある蘭の花で」
「ボルドーとゴールドで」
とおっしゃるイメージがやっと解った瞬間。

一会としてオープンして8年目、
今は、このブログを見てくださる方が増えて
一会風で、と頼んでくださる、
とても嬉しいご注文も、多くなって、
知らず知らずのうちに私が
それに慣れて、甘えていたのかもしれません。

あるいは忙しい毎日、時間に追われる中で
一会であればまだしも
出先での打合せで、
遅れていらした分、無意識に話を
まとめようとしていたのかもしれません。

私自身は確かに、曖昧でぼんやりした花が
好きですが、
でも自分の得意とは違う花を、
仕事として手掛けられることも、
提携させていただく仕事のひとつの醍醐味だ、
そう思います。

仕入から悩んで、
製作でも迷って、
でも少しでもイメージにかなうように。

明け方からの霧雨。

タクシーから降り立つ新婦様は
門柱の花を見て、素敵とおっしゃってくださいました。

ありがとうございました。
ではみなさまお疲れ様でした。