11月の最初の三連休も終わって
1週間ほどためているメールを
できるだけ、でもなるべく気持ちが伝わるように、
返事をはじめました。
写真は、代官山のマダムトキ様の装花。
撤収に行ってくれたのは
一会アシスタントのウサギさん。
実は昨日アルテリーベでも
久々に一緒に挙式の撤収の仕事をして
本人にはとくだん言わなかったけど、
すごいなあ、と思いました。
いつのまにか普通に淡々と、よい仕事をするように
なったんだなあ。
この秋のトップシーズンに
何人も手伝いにきてくれて
中には有名な花屋さんで上にたっていた人もいます。
中には有名な花屋さんで自分で仕事をしていた
人もいます。
彼女たちは
たった数日で、私の仕事に息を合わせてくれる。
一会の仕事のやり方がどんなふうに進むのか
今までの自分のやり方と違っているだろうことをよく
踏まえて、よくまわりを見渡して、
今どうしたらいいかをすばやく判断できる。
何もその過去を聞かなくても、
彼女たちがこれまで積み重ねしてきたかが、
その仕事に表れている。
誰かが見ていようがいまいが
昨日より今日、今日より明日、よりよい仕事を
しようと自分自身を磨きぬいてきたか、
その仕事を裏打ちしている。
そう思わされます。
どんなにか大変なこともあったかと
ちょっと想像してみたりするのです。
きっと、泣くほど悔しい思いをしたことも
他人と比べてどれほどか落ち込んだことも
ここに自分がいていいのかと不安に思ったことも
山のようにあるはずで、
でもそこで、不安や恐怖や迷いをひとまず横において、
その日、自分ができることを精一杯やってきたんだと
思わされます。
人間関係がどうだとか、労働条件がどうだとか、
職場の環境がどうだとか、
体力が続かないとか風邪をひいたとか腕が未熟だとか、
きっと、それぞれ悪条件は
数えきれないことはあっただろうけど、
そうしたいろんな不具合を
自分で目をつぶって、一心に乗り越えてきたことが、
今の、彼女たちの仕事を支えている。
と、つくづくとこの3連休に思いました。
自分自身を振り返って、
まだまだだなと反省するほどに。
この3連休に花をお届けした
新婦様や新郎様から、
こちらからお礼を差し上げる前に
メールやお電話をいただきます。
花、よかったですよ。
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私は納品の最中にはどうもいつも
ネジが一本とびます。
工具箱に両面テープが入っていないだけで
悪態をつく。
それで仕事の質がさがることが
腹が立つ。
度量がせまくて申し訳ない。
と、あとからいつも思うのですけど。
自分が他の花屋さんより
よい仕事をしているかどうかは
正直よくわかりません。
でも、自分は過去の自分よりよい仕事をしようと
思っています。
好きな仕事をしている以上、
一生懸命やることは、当然です。
そうしてなお今日の一日を磨くこと。
負けるときもたくさんあります。
でもそういう人と、私と同じように
一生懸命新婦様のことを考えてくれて
よりよい仕事を、一緒にしようとしてくれることが
今の私にはかけがえのないことです。
だから一会というこの花屋を
自分でやっている意味があると思う。
そうでなかったら、なんでこんなに大変な思いをして
仕事をするのかと。
と、アシスタントちゅうに演説をぶつ今日でした。
では皆様、今日もお疲れ様でした。


