メールで、お二人の御写真を頂いたので
ブログにご紹介してよいのでしょうか?と
お伺いしたところ、
「いやいや皆さん若くてかわいい方ばかりなので
ボクらなんて、そんな」
と謙遜あるいは謙遜のふりをされていましたが
そうおっしゃる、きらきらな瞳には、
(「まあオレの嫁が一番ですけどね」)
と大書してあった。
と思います。
ので、ご紹介を。
去年10月、ご自身の結婚式で
一会にて会場装花とお色直し用のブーケを
担当させていただきました。
しかし挙式用のブーケは、当然ご新郎様のお手製です。
そのときの様子はこちらから。
8×8さんのブログをときどき拝見して
いつも思うのですけれど、
毎日、日常の花を、自分の花として
世界を完成されているのが
本当にすごい。
私の場合にはウエディングですから
ある程度予算をいただいているわけですけれども、
町の花屋さんの予算、
3000円とか5000円とか、そうした日常の花のひとつひとつに
世界があって、物語を作っている。
8×8さんの花は、どこを切ってみても
どの断面も確固として、8×8さんであります。
一会の花をよいとしてくださっていても
それはひとつの要因でしかなく、
(そう書くことはあきれるほど当然なのですが)
でも誰でもなく、自分の花。
それを毎日毎日、日々の花で
実現している。
それが、すごい、と思うのです。
では毎回私は自分の花で一会を実現できているのだろうか。
あるいは自分の目指すところに落としていけているのだろうか。
ルーティンで狎れた仕事に落ちてはいないのだろうか。
今、自分は一会と言う名前で仕事をして、
名をあげることとか
大きなイベントとか、
ニュースになるような花であることや
単純にお金を稼ぐこと、
それらはすんごく魅力的ではあるけれども、
それらは、自分が花を大事にすることをおいてさえなお
優先されることでは、ない。
自分の持っているキャパシティも力量も
ごく狭く小さいので、たくさんはできない。
でも自分の目標は、
こんな小さな事務所にそれでも是非と頼んでくださる
新郎新婦様のお気持ちにきちんと仕事でかえすこと。
仮に自分には毎週のことであっても、
ひとつずつの花に全力を注げること。
人を驚かせるのではなく。
人を優しい気持ちにする花を。
それが自分の目指すところです。
8×8さんの花にはいつも、
その目標を、原点を、思い出させられます。
木瓜咲くや 漱石 拙を守るべく
夏目漱石
では皆様今日もお疲れ様でした。
ありがとうございました。



