昔、どこか海外の美術館でこんなふうに描かれていた
女性の絵を見た気がします。

アシスタントさんが呑気にも
「こんなふうなドレスが
こんなに似合う花嫁さんはほかにはいませんよね」と
言いながら写真を見ていましたが、それは当然です。

このドレスは、ご新郎様が花嫁様のために
縫い上げた世界にたったひとつのウエディングドレス。


私には服飾のことはよくわかりませんが、首元の何段にも重なる
細かなレースや、胸元の精緻なドレープや、
優雅に膨らんだ袖とクルミボタンなど、
すべてに手をかけて仕上げられただろうことは、充分にわかります。


そして花嫁さん御自身が作られたのは、
このお色直しの振袖のための、手まりの和装ブーケ。
一会でのレッスンに参加して、御自分で作られました。



全体にアンティークな色で仕上げましたが
ケーキの前のお花だけは、ケーキカット時の
振袖にあわせこちらもちょっと和風で。


ご新郎様がドレスを仕上げていく写真と


花嫁様がブーケを作り上げる写真は
メモリアルテーブルという大きなテーブルにともに飾られました。

許可をいただいて、メールのお言葉も一部紹介させていただきます。
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9月25日は本当にありがとうございました!
皆様のお陰で本当に楽しい1日を過ごすことができました。
ブーケをはじめ装花、もーすべてイメージ通り。
いやイメージ以上でした。
大好きな秋色紫陽花が入っていて・・・・!
もうすごく嬉しかったです!
「わたしこのお花好きって言ったかな~?
というか分かっちゃう岩橋さんがすごい!」
とひとりでウキウキしてしまいました!

今までお花屋さんではあまり見かけない色のお花がたくさん。
どれも私が好きな色味。
本の中や絵の中でしか見たことのない
お花たちがわたしの前に現れて、本当感激致しました。
アンティークな色味で。
でも渋すぎず、可愛らしさとちょっぴり儚さも兼ね備えた色合い。
わたしが大好きな世界観がお花で現れていました。

打ち合わせの際、お花屋さんの候補は3つでした。
わたしは普段直感で行動するタイプなのですが、
そのときも「絶対ここだ!」と感じたことを思い出しました。
予算が限られてましたが、お花は結婚式の中でかなり重視してました。
わたしのイメージのお花、雰囲気、色合い・・・
なかなか注文が多いわたしだし、理解して頂けるかな・・・
とお会いする前はちょっぴり不安でした。
でも岩橋さんとお話をしてお花を決めていくとき、
本当にこの方ならすべてをお任せできる!と感じました。
とても安心し心強かったです。

岩橋さんが手がけるお花たちはたくさんの
花嫁さんに愛されそして勇気をあげてるのだと思います。
わたしもその一員になれたことを誇らしく思います。

当日のお花はゲストの方にお渡ししました。
結構争奪戦?!でした笑
欲張りなわたしは、やっぱり全部持って帰りたい・・・
という気持ちに駆られましたが、
みんなが嬉しそうにお花を受け取ってくれたので、
ぐっと我慢しました笑
2次会まで持っていったお花たちは
その新鮮さを失うことなく、夜遅くまできれいにいてくれました。

翌日、持って帰ってきたお花たちは
ドライフラワーにさせて頂きました。
その時までお花たちは瑞々しさを失わずにいましたよ。
岩橋さんが愛情をもって生けてくださったお花たちは
大役を果たして下さいましたよ。

わたしは普段、キッチンに居ることが多いので、
わたしからいちばんよく見える場所にお花たちは今居ます。
これからもお花たちは、普段の生活での
わたしのを楽しませてくれる第二の人生が始まりました。

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今こうして、すでに読んでいるはずのメールを掲載しながら
大役を果たして下さいましたよ、という一文のあたり、
不覚にもちょっと涙目です。

手まりの青とくすんだ黄色のブーケは本当にびっくりするほど
素晴らしい出来栄えでした。
正直、こうして写真を加工しながら
これを作ったのではないのが自分ではないのが
ちょっと悔しく思うほど。

ありがとうございました。

お二人のお幸せを、心からお祈りしています。

では皆さま今日も本当にお疲れ様でした。