
新婦様のお持込の、アンティークの鳥かごの中に
飾ったベージュのバラは彩(あや)といいます。
その先に、大きなリースを飾りました。
白とグリーンとベージュ。
この日を構成する3つの色。

直立するスタッフの陰から、
香りでゲストをお迎えできるように。
天気予報はやや波乱含み、
どうか雨にならないようにと一緒に勝手に願っていました。
だんだんと晴れ間が見えて、ほっとして、
何度も何度も会う人すべてに
今日は晴れてよかったですねと言ってしまう。
「ブーケ、とっても気に入っていらっしゃいましたよ」と
わざわざ告げにきてくれたヘアメイクさんにも、
「花かわいいですね、一会さんてどこにあるんですか?」と
聞いてくださるスタッフの方にも、
「このリースを撮っておかなくちゃ」と
大きなカメラをかまえるフォトグラファーの方にも、
何度も、馬鹿みたいに、
「でも今日、晴れてよかったですよねぇ」。
一年前から、新婦様がテルテル坊主を作りたいくらいに
願ってたことを、仕事のはざまに見聞きしていたので。
きっと長くて短いこの一日が、
お二人に、極上の一日でありましたように。
すべてが終わって、まるで
何度もさらした布の上の光る幾粒かのように、
残っている気持ち。
少しでも気に入ってくださったらよかったなあ。
(しかしダメなものはダメと聞きたいという葛藤もあり)
では皆様今日も本当にお疲れ様でした。




