新宿住友ビルの49階、
スカイギルド様へお届けしたゲストテーブルの装花です。
高層階の窓からの光。

事前に写真で拝見した店内の雰囲気にあわせ
器はシンプルなものにと悩んだ末に

数年前のフィレンツェの有名な食器メーカーで
買い込んできたマフィンの焼型を使っています。
いつか役にたつかなあと思ってた
そのいつかは、今日。

お二人は、単発プリザーブドレッスンにいらして
ケーキの前の装花と

それもあってお届けしたのは
ブーケのほかには、
メインテーブルの花とゲストテーブル装花だけ。
でも、「全部岩橋さんにおまかせで」。
そうおっしゃってくださいました。
花も色も、おまかせで。
もしもう受注の受付を終わってるのなら、
装花はダメでも、ブーケだけでも
どうにかお願いしたい、と
おっしゃってくださいました。
利益だけを考えたら、
こういうお仕事は、ざくざく儲かるかというと
確かにそうではないかもしれませんが、
確かに、
これは自分のひとつの夢です。
お二人のウエディング。
お二人の大切な一日。
そこで、少しでもお役に立てたなら
こんなにうれしいことはない。
そう思います。
小さなウエディングパーティの仕事、
それを「是非に」と乞われて、
「全部おまかせで」と言っていただいて、
だから旬の花を一生懸命考えて仕入れて、
別にすごく高いわけじゃないけど大事にとっておいた器を使って、
ひとつずつ、丁寧に仕事をする。
それは自分には、確かに一つの夢です。
一つの夢みたされて眠る人の如くけふの入日のしずかなる色
片山広子
見る人を、優しくする花を。
見る人をその瞬間に幸せにする花を
活けたいと思う。
では皆様今日も本当に、お疲れ様でした。




