松濤(しょうとう)、
という渋谷から歩いて十数分の距離にある一角、シェ松尾松濤レストランさまへの装花です。


行くたびにうっとりします。
慣れないデジカメをかちかちまわして
白黒で撮ってみよとか思ってしまうくらいに。

自分は花というような霞を食うような仕事をしていて

それは、がばがば儲かるような仕事ではないですが


少なくともいただいた予算のすべてをつい花に注ぎ込んでしまうような
そんなことしてたら
あんまり利益は残らないかもしれませんが


そうしてお届けする先が、自分のとても好きな空間で
行くたびにうれしい、というのはありがたいことだと思います。
役得とはこういうことかと。


その小さな親密なレストランに招かれる人数には
当然ながら、限りがあって、
そのわずかな方々をお招きするためだけに、
たった一日だけのために飾られる花。

ほんの少しのあいだ、出番を待つ花。

そういう瞬間が、とても好きです。

では皆様今日もお疲れ様でした。