深い赤の大きな花は、
ダリアの黒蝶といいます。
当日朝、セッティングに伺ったら、
お母様の手作りのドイリー(レース編み)を一緒に飾ってもらえないか。
そうリクエストがあって、

もちろんです、と装花を一部変更して
そのドイリーとこれもお持ち込みの松ぼっくりと、
一緒に飾ることに。
お母様のひと編みずつに込められたきもち。
足下に転がしたリンゴは、
「ご新郎様が青森のご出身だから」、
という花嫁様からのリクエストでした。
花嫁様と、花婿さまと、お母様ご親族さま、
みんな深くココロにひめた、
優しい気持ち。
ぎゅっと閉じ込めて、空間をつくります。
それができるのは、当日の朝にセッティングをする
ウェディングの花屋ならではだと思うから。
会場もクロスも変えられない中で、
唯一、二人らしい、二人のご親族らしい、
そういう気持ちをすくい取って形にできるのは、
花の仕事だと思うから。
バージンロードのチェアフラワーは、
クリスマスの要素をとりいれたいというリクエストで、

お二人が、一会のレッスンにいらして、
一生懸命作っていたプリザーブドのリースは、
壁にぴったりとおさまりました。

楽しかった記憶が、
いくつもいくつもふりつもって、
これから先、
お二人が手をとって歩む、
長い道のりの、
ひとつの道しるべになりますように。
いいすぎかなあ。
私は結婚式のたった数時間しかかかわらなかった、
ただの一業者ではありますが、
そう願っています。
結婚式というほんの数時間が、
これからお二人の道の辺を、
末永く照らしますように。
願わくばこの日、届けた花の一片が、
その灯火でありえますように。
では皆様今日もおつかれさまでした。
1DAY単発レッスンのご案内プリザーブド1月7日のほか、1月9日火曜と26日火曜の夜にリクエストがきております!




