『花時間』(角川書店)2006年2月号 46・47ページの記事です。
「白×ピンクの花ウェディング.2
1着のドレス。大好きなこの花の白とピンクでお色直し。」
撮影・熊澤透氏 スタイリング・伴弥希子氏(CAB) ヘア&メイク・永塚克美氏(HEADS)
モデル・レナ、内田ナナ
構成と文・田渕佳英氏 協力・プロップス ナウ、バックグラウンズ ファクトリー
1着のドレスを、同じ花でお色直しをするという企画。
一会はユリを担当させていただいたのは昨日のブログに書いたとおりです。
ながらく接続できなかったスキャナを、
例によって力技と根性で復活させました。
ユリのブーケ。昨今はたしかに
多少、オールドローズなどの人気におされて
いるかもしれません。
会場がレストランやゲストハウスなど
ホテルにくらべ狭くなったことや、
それに伴いドレスが細身になっているトレンドの影響、
など花以外の要因もあると思います。
でも今回、この企画でユリを担当させていただいて
あらためてその良さをしみじみと実感しました。
鉄砲ユリの真珠のような美しさ、光沢感、
ピンクのユリの種類の豊かさ、
香り、質感、花もちのよさ、
ほかの花では絶対に代用できないその存在感。
テッポウユリや、あるいは、かすみそうなど、
一時期あまりに人気で、使われすぎたために、
今その使い方で使うとちょっと古い印象をあたえる花たちもあります。
でもそれは、けしてその花そのものが古いわけではなく、
花自体の美しさは変わりなく、
もちの良さとか、通年安定して入手できることとか、
たくさんのメリットがあります。
ですので、昔と同じ使い方ではなく、
また別の切り口で、
今のスタイルで、新しいやり方で
受け手となる花嫁さまや、生徒さんや、一般のお客様に
それらの花の魅力をご紹介することも
花のデザイナーの役割、
デザインのチカラというものなのかも・・・・と思ったりします。
おこがましいかもしれませんが。
明日はまたこの続きを。
今日も一日、みなさまお疲れ様でした。


