自由が丘から少し歩いて、高級住宅街に入り、
隠れ家の一軒家というのはこういうお店なんだろうなと思う、
著名なフレンチレストラン。

下見に伺ったときから、その雰囲気にくらくらでした。
けして広くはないのですけれど、
磨きこまれて輝くカトラリーとグラス、
さんさんと降り注ぐ光をうける純白のテーブルクロス、
エントランスの石造りの階段。
当日、9時にセッティングに到着すると
頭上の桜の大枝から花びらがゆっくりと舞い続けていて
ちょっと夢心地のような思いさえしました。


生花で仕立てたリングピロー。
グリーンローズという、緑色のバラの後ろに小枝を
忍ばせておいて、そこに指輪をかけられるようにしています。


エントランスの階段に飾ったロングアイビーと、
ユーチャリスの花。

ユーチャなんてお嬢様高級花材を
こ、こんなところに!という
葛藤はあったのですが、
実はこのユーチャリスは市場で少し咲きすぎの花で
安く売られていたもの。
市場をうろうろしていると、たまにこういう花がいて、
なんというか目があうと断れないというか立ち去れないというか、
つい、「えーと。・・・うちに、来る?」
花「うん、来る。」
ちっしょうがない、連れて帰るかい。と、呟いてしまい。

あんまりやりすぎると
ほんとに一会存続が危うくなってくるので、
そこそこにしておくように気をつけてはいるのですが。

たぶんこの装花については、もう少しまた書きます。
(って、予告やめとけっていうのに懲りないです。)