最後まで迷いぬかれて、これとおっしゃってくださった
もこもこブーケ(新婦様のメールより)です。
香りのよい花を、というリクエストで選んだ
フェアビアンカ、淡い紅茶がかった丸いバラ、
そして大輪の白いフィオナだけで作った、贅沢なブーケです。
今日の東京の天気予報も、雨の確率60%。
晴れていたらテラスでの挙式、雨なら室内。
先週にひきつづき、またもどきどきの週末です。
アトリエを出ると、ほんの少しぱらぱらと
とても小さな雨粒が車のフロントガラスにつきます。
会場様に到着しておはようございます、とご挨拶したら
ご担当者様の最初の一言が
「外のお天気はどうでしたか?」。
できるだけ新婦様のご要望に沿ってあげたい、と
お心をかけているご様子に、なんだか胸をうたれる思いで、
でも逆に迂闊なことも言えない気がして、
「ぱらり、という感じでしょうか・・・」というのが精一杯。
でも、ご担当者さまの思いが伝わったのか、
挙式まで、最後までお天気はぎりぎりもってくれました。
リハーサルのご様子をガラス越しに見て、
ほっと、安心しました。
一会では目下、
「誰が晴れ女?」「私?」「え、私ですよね?」と
自己主張強い人々ばかりで揉めているところです。
(でも、雨の中のお式というのも、
いくつかとても印象の強いお式があって、
私の中では雨の光景とそれはセットの思い出なんです。
たとえばライラックを見るとライラックの新婦様を思い出すように、
ブーゲンビリアを見ると昨日の新婦様を思い出すようになるはずです。
それと一緒で、それはもう切り離せない光景なんですよね・・)
挙式後、集めてきたバージンロードチェアフラワー。
「なんだかかわいいですよ」という
アシスタントさんからの婉曲な写真要求に、
雨の降り始める中あわてて撮った一枚。
今これを書いている時間、
東京はまた雨が降り出しました。
ブーケをお持ちになっている花嫁さまの姿を遠くから拝見し、
とても素敵でした。
本当に、ありがとうございました。



