納品時間が短く写真が撮りきれなかった会場装花、
アトリエで撮っておいた一枚だけの写真ですが・・・
明るい淡いピンクのバラはサントワマミー、
そして明るいオレンジ色のサンダーソニア。
新婦様の好きな花です。
ちょうど、その会場のすぐそばで
とても小さな美術展をやっていて、それがクレーの展示でした。
ラトゥールもフェルメールも、ボナールもモネもとても好きですが
パウル・クレーの絵はたぶん一番好きです。
クレーの絵は不思議で、説明しがたく、
その何が好きなのかを言い表すのは、自分にはとても難しく、
結局ひとつの説明は、そのすべての理由の
わずかひとつでしかなくて、
なのでそのひとつの説明をするだけで、
結局、不足のあまりにやはり嘘になってしまうのかもしれません。
クレー常設美術館
http://homepage2.nifty.com/mekkie/klee/garalley/klee01.html
クレーの絵に谷川俊太郎さんが詩をつけて出版した本が
2冊あって、その詩にもまたとてもひかれます。
『クレーの絵本』パウル・クレー(絵)谷川俊太郎(詩) 講談社 1995年
『クレーの天使』パウル・クレー(絵)谷川俊太郎(詩) 講談社 2000年
なにがてんしからのおくりものか
それをみわけることができるだろうか
はなでもなくほしでもなく
おかしでもほがらかなこころでもなく
それはたぶん
このわたしたちじしん・・・
(『クレーの天使』より 「天使とプレゼント」)
てんしはわたしのためにないている
そうおもうことだけが
なぐさめだった
(『クレーの天使』より 「泣いている天使」一部を抜粋)

