印象的なドアに飾った、ふたつの白いリース。

到着時は曇り空。
一瞬小雨もぱらつく中、凍えるような身を
背伸びさせてのリースの取り付け作業。
いくつか持っていった中から選び出した
金と白の太い幅のリボンをからませ、
何度も遠くから見てどう結ぶか確認していると、
前を通り過ぎる何人もの人に
「今日は結婚式?」と尋ねられます。

完成したドア飾りの前に愛犬を座らせて写真を撮る女性、
のんびりと散歩中の年配の御夫婦、
いろんな人に話しかけられつつ
時間がたつにつれ街中にはだんだん人の気配が増えて、
気づけば表の並木通りにはカンバスを立てている人も。

花嫁様の写真撮影に、まるで歩をあわせるように、
通りに日差しがさしました。

「すごくきれいですね」と何度もアシヤマが言います。

「・・・撮る?」

「え、撮らないんですか?」

こういう写真をおいらごときが撮るのはどうかと思いつつ、
それでも雰囲気くらい伝わるとよいですが。

今日は日光や川越など遠方のお仕事も多く、
どれも思い入れのあるお花で、どきどきの一日でした。

そういうわけで、とりあえずすべてが終わって、
ほっとして、脳が働かないので今日はもう早仕舞いにします。
夜はすっかり空気が冷えて、
しんとクリアな冬の気配です。

今日という日に、一会の花を持ってくださったこと、
本当にありがとうございました。