毎回なんでこんなに書くべきことが多い時期に
脱線をするかという疑問を自らに投げかけつつ、
今日も
数日前からずっと、
「何故、一会ではサプライズフラワーをしないのか」
ということについて、考えています。
新郎新婦様へのサプライズとして、
御注文の場所以外のところへお花を飾る、ということを
通常のように、業務の一環のように、行っている花屋さんも
たぶん多くあります。
一会としても、もちろん気持ちは同じで、
そうできるならそうしたい。
毎回必ず、相当の予備の花を持っていくのだから、
かなうことならプラスアルファの花飾りをつけたして
びっくりしてほしいし、喜んでほしい。
そう思っているのにできないのは、ただひとつ、
「それだけの余裕がないから」。
私にとって、ウェディングの仕事はいつもいつも
限られた時間、限られた制約の中で
今、ここで、どれだけのことができるか、
約束されたセットアップ時間その最後の5分まで、
自分のもてる全ての集中力で模索し続ける、
そのとき、たった一度限りの仕事です。
そこで要求されるのは、いわば「思考の瞬発力」みたいなものです。
予備の花と工具箱の中をかきまわして、あと何分と時計を見ながら
ひとつ、手を加えることで、ひとつ、良くなる、
そんな作業の繰り返しです。
ただの1%でも花の完成度をあげたい。
装花の写真を撮って、なおさらに、花をいじることなどざらです。
100回やっても1000回やっても、
これで完璧だと思えることなどありません。
稀に、お持込先の会場様で、ちょっとここにサービスで花をつけてよ、
と言われることもあります。
もちろん快諾してその場でつけるのですけれど
それは、所詮、といっては言葉がきついのですが、
でも所詮は、その場での、ありあわせの花しかできません。
予備のリボンで、予備の花を飾ることしかできない。
その「ありあわせ」さ加減が、白状すると、自分には結構苦手です。
そうでなくても、ただでさえ現場ではいろいろなことが起こります。
会場様側のセッティングがおして時間がなくなるなど、
事前の確認とは違う、なんてことは、ほんとに山のようにあります。
そんな中で、自分には花をサプライズするというまでの、
余裕がないのでした。
せめて、そのかわりに、少なくとも
ご注文を頂いた花には
深い満足を頂きたい、そう思います。
以上、この一会ブログのこっそりの裏ルール、
「今日書きたいことを今日書く」、という記事でした。
ではみなさま、今日もお疲れ様でした。

