
今日はどうしようかと考え始めて
写真を見ていて、そうしてこの一枚に気持ちが和んだので、
「春のひかり」続編を。
花束製作はアシスタントポチです。
中央のかわいいピンクとしかいいようのないピンクのバラは
ストロベリーパフェ。略してストパフェ。その略し方もどうかと。
オンシーズンに入った木曜日は、週末のウエディングの製作の日です。
最近は木曜になると、あーおいら花屋だったんだ、と思い出します。
昨今はメールの送受信や見積もりやいろいろやに忙殺されて
月曜から水曜まで、うっかりすると花を触る機会がなかったりします。
何やってんだ自分、と思うのだけど、仕方なく。
久々に花をしっかり触ると、
ずっと水に棲んでいた生物が、
やっと水に戻れて、その中でふかぶかと深呼吸できるような
そんな感覚なのですが、
余計にややこしいたとえはやめます。
今日もまた、5月の新しいお問い合わせをお断りしてしまいました。
製作でとても手が離せないので、仕方なく、本当にやむをえず、
アシスタントさんからお返事を出してもらうときがあります。
「じゃあ、お断りのメールを書きますよ?」
「・・・・うん」
「書きますよ?」
「・・・・うん」
「書きますよ?」
「・・・・」
って何回聞くんだ!
「だってほんとに断っていいのかと思って・・・」
だってほんとは、それは、やっぱり、イヤなんです。
せっかく一会にと言ってくださる方を、断りたくないんです。
でも仕方ない、他に方法がない、やむをえない。
ひとつずつの手仕事なので、できることには限界があります。
私の気力&体力には限りがあるのです。くー。
というわけで、できましたら皆様、
なるべく早いお問い合わせをお願いします。
6月7月もぼちぼち締め切ります。
毎回ほんとに、葛藤しますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
先日ブログを読んでくださったという方から
突然のお電話をいただきました。
「自分も花の仕事を目指したいのだけれど、
…花の仕事は過酷ですよね?」
「はい。」
と普通に答えて、互いに、5秒、沈黙。
笑い出してしまいましたが、
それはウソ偽りなくそうだと思います。
あとは腹をくくってやるかやらないかそれだけです。
「どうやったら?」
と、ときどき聞かれます。
どうやったら、花の仕事で食べていけるのでしょう?
やはり素質や才能が必要でしょうか?
たくさんの努力が必要でしょうか。
うーん。
私には私の答えしか出せず、それは万人共通の正解ではない。
それを踏まえていただいたうえで、ただひとついえることは、
「やるかやらないか」それだけです。
やった上でやはり大変だという判断は、それはその人の判断です。
たぶんそれは、このブログと同じで、
毎日書くことに意味があるのかというとたいしてそうでもなく、
価値があるのかというと別にそれほどでもなく、
一会、という花屋が無ければ、新婦様は他の花屋さんに頼むというだけで、
でもただ、毎日このブログを書いている、
その事実だけが、ひとつ残り、ひとつ積み重なっていく。
ただそれだけです。
意図しないところで偶然に、ときどき慰められる人もいることに
私がまたチカラをもらったりして、
小石を積み重ねるような今日という一日があるだけなんだろうと、思います。
それは50年後に残るかというとそんなこともなく
毎週入荷しては、ここでしばらく咲いてそして私に捨てられていく、
花と、同じだろうと思います。
では皆様、今日もお疲れ様でした。
