バレリーナという小さなピンクのバラ、
真ん中にあるのはロマンティックレース、
やや右下がクレームドパルファム、
深いアプリコットはトワサンセットカップ。
副材としてあしらう小花は、アストランティアや
桜小町やアスチルベです。相変わらず好きな花ばかりです。
「花には、物語が欲しい」。
などと思います。
それは、夢物語でも、おとぎばなしみたいでも
まあいいんじゃないか、と思うのです。
結婚式というのは、多くの新婦様がその後おっしゃるように
たぶん、夢みたいな、不思議な
一日ではないかと思うので。
ちょっと現実味がないくらい、きれいすぎる夢。
でもそんな一日が、やがて珠玉の思い出になるように、
そこに花を添えられたら、と思います。
先日、ご結婚一周年目のあるご主人様から
メールをいただきました。
あの日のブーケと同じ花を
結婚記念日に妻へ送ってほしいというご注文。
以前このブログに載せたブーケの写真までが
丁寧に添えられていました。
だんな様からのこうした御注文はなぜか一様に、
ちょっと硬いくらいの文章で、丁寧で、
恐縮するほどです。
1年ぶりに拝見する懐かしいお名前。
しみじみと嬉しく、花をお送りして、
そしてまた先に頂いてしまった御礼のメールを
何度も、読み返したりしています。
花というものの力を、思わされます。
「大変なお仕事でしょうが頑張ってくださいね」
いつもいつもたくさんの新郎新婦様に
かけていただく言葉。
大変な仕事なのは、たぶん本当です。
でも先日の、カラーのお話もそうなのですが、
夢物語のようなおとぎばなしのような、
美しい・・・と言葉にすると照れてしまいますが、
でもとても、美しい、そのひとときを
分けてもらえる稀有な仕事なのもたぶん本当です。
忙しくなってきて、街を歩きながら、ふと
「帰って、寝よう」と無意識に声に出てしまうほど
怪しいやつになりつつあります。
でも、へろへろとよろめきながら市場に行くと、
良い花がたくさんそこにあるのです。
あれも欲しいしこれも欲しいし、
それもかわいいし、くー。
悩む。
予算オーバー。
どうする?
買う?
葛藤。葛藤。
買う。
かわいーーーーーーーーーーーー。
ハッピーホルモンが山ほど出ていて、
まあやっぱりいい仕事だなあと思うのでした。
では、皆様今日もお疲れ様でした。
ちなみに今、一会のFAXがやや調子が悪いのです。
ええいこんな修羅場時に。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
早急に復旧を・・・

