なんとも表現できないような難しい色のドレスに
考え込んで、提案したこのグリーンとボルドーを
とても気に入ってくださって
それでもご新郎様に一度相談してみます、
とおっしゃって、
そうしてお届けしたら、
気に入ってくださった、とアシスタントさんから聞いて、
いっそう、脳裏に残るブーケです。

忘れがたなる、という言葉を
思い出します。
毎日毎日、砂金を探すように、
必死に、こしていく水の中で
手元に残るのは、
どんな残像なんだろうかと思います。

それは、昔見たどこかの旅館の
欄干なのかもしれません。
今、見ているPCのキーボードかもしれません。
あるいは、自分の鱗の一片のような花。

では、みなさま今日もお疲れ様でした。