6月、最後の日曜日の結婚式、
今日は雨の中でした。
ジューンブライド、という言葉と一緒に
せっせと撮る写真。
装花のお仕事の場合には、たいてい
何時から何時まで、と時間がしっかり決まっています。
装花も最終の手をいれたい。
雨なら写真撮影の場所も変わるので、
その雨の中の構図、花の効果を少しでもよくしたい。
美しすぎる新婦様に見とれたり、
これも記念になればと、隠し撮りしてみたり。
あいまに、ウェディングプランナーさんへの相談、
カメラマンさんへの問い合わせ、
サービスの方へお伝えすべき情報、
アシスタントさんへ頼んだ仕事のチェック、
あれもこれもやりたい。
掃除も!気遣いも!急いで!きちんと!
もっともっと!
時間に追われる中、撮った写真は
ちょっとぼけてしまってたりします。
こちらは再びトップの写真、祭壇装花の30分後。
一枚目となにが違うかというと
背景を片付けています。
それで再度撮り直してみた写真。
この30分の間に、
そんな瑣末ないろんな努力を
繰り返していたりするのです。
しかし、実は、昨日の記事を書きながらも
ふと思ったのですが、
「特にそこまでは、求められていないんじゃないか、」と
迷ったりもするのです。
もちろん、最初から花も写真も
一発で決められればいいのですが
そこはまだまだ修行が足りず、
毎回、七転八倒します。
でも、この一会ブログを読んでいて、
別にそこまでしなくていいから、
もっと安かったらいいのに。
という場合も、きっと、あるんだろうなあ。と。
ずっと昔には、格安で、
メールオーダーのブーケを販売していたことがあります。
ミニラウンドブーケとミニブートニアのセットで
18900円也。
ただし、直接の打ち合わせは無しです。
メールのみ。
花の指定、無し。
色と雰囲気のみで、私におまかせいただけることで
打ち合わせの手間を省いて安くできるのではないか、
という試みでした。
どちらにしろいつも余るほど花を仕入れるわけだし、
少しその予備を増やせばいい、
そしたら「低予算でブーケを」というご注文にも応えられる。
実は、このブログにも、
いくつもそのメールオーダーブーケが載っています。
なんどもなんども、「安すぎる」と
スタッフにあきれられつつ、そのプランを続けていました。、
その格安ブーケの注文も、また楽しかったから。
最初は、「予算がないし、花なんてなんでもいい」と
申し込まれたお二人が
結婚準備中にこの記事を見て、
いろんな花嫁さんの笑顔を見て
こだわりが出てきて、花っていいねと感じてくださって、
「結婚準備は大変だけど、記事を見て癒されます」
と和んでもらえたりします。
「やっぱりどうしてもこのブーケが持ちたいから」
「自分のお小遣いから出すことにしますから」
と、最後に、思い切って、
予算をあげてくださったりします。
「こうして結婚記念日を迎えたので」と、
現在のお二人の写真が届きます。
そういうことが、ただ嬉しかった。
自分にとってこの仕事の快感の
ひとつでさえありました。
でもすべてのブーケを私が作り
すべての新婦様のやりとりを私がする一会では
当然ながら、限界があり、
ある日、とうとう、増え続ける注文に
これでは、満足に対応しきれないと、
その格安のブーケ販売を、諦めることにしました。
でも今、まだ雨の残るアトリエで一人、
そんなことも考えます。
・・・、日記?
途中から日記になってしまいました。
明日には、ていよくまとめなおしてしまうかもしれませんが、
今日はこれにて。
おつかれさまでした。



