探していた時には見つからないのに
探すことをやめた翌日に
見つかる。というよくあるパターンです。
「ブルーヘブン」という名のバラでした。
ここしばらく探していたのですが、間に合わなくて、
見つかったのは今になってから。
まあいいやと少しだけ買ってきて、
昨日の一会の定期レッスンに、生徒さんに
選んでもらう花材のひとつに加えました。
あんまり人気なかったけど・・・
自分のために手元に2本だけ残して、
写真に撮りました。
あんまり強い花ではない。
すでに花弁の一部は静かに暗くなりはじめています。
できれば、最後まで
見ておこうと思います。
この花弁の最後まで。
今日の東京は、いい天気でした。
たくさんの人の手で
私の手元に戻ってきて
あんなに大事にしていた
プリザのセルリアのブーケを
解体してしまって、
アシスタントさんが「えっあのブーケ
壊しちゃったんですか!」と
びっくりしています。
でも私はもう十分だったし、十分救われたし、
そういう、刹那でいいと思うのです。
そういう、刹那がいいと思うのです。
生花でもプリザでも生けた瞬間から
終わっていく花。
そうでなかったら、
ブルーヘブンというバラの
この空気に融けていく青が、
私のこんな写真ではきっと伝わらないことは
わかっているのですが、
では皆様今日もお疲れ様でした。

