今私がこのブログを書いている机です。
フィンランド、ヘルシンキのホテルの一室。
ホリディイン(いくつかありますが安いほう)です。
ヒヤシンスのピンクとブルーの鉢は
今日、港のそばの小さな花屋さんで買いました。
思い出したように香りがします。
職業柄、旅先で花屋があるとつい立ち止まり
もう少し見ようと店内に入ると
小心者なので手ぶらでは出にくく、
包んでいるところも見たくて
つい買い込んでしまいます。
ちなみにこのヒヤシンスの鉢は、ひとつ3ユーロ、
2009年1月現在のレートで400円くらい。
紙袋もかわいい。
手提げ袋は有料なところがおおいと
ガイドブックに書いてあったので
思わず「キュート」!というと
手を窓の外に示してウィンクしてくれます。
このあとまだあなたが街中を歩くだろうから
かわいくしとかないとね、と、
いう意味らしく、
ぱちんぱちんと上をホチキスでとじて、
「キートス!」(ありがとう)、と、渡してくれました。
聞いてはいましたが、フィンランドの人はみな
「親切だ」という言葉がしっくりきます。
営業や社交辞令ではなく、心からにこっと笑ってくれる。
ヘルシンキの花屋さんには
たいてい小さな胡蝶蘭があります。
写真の下方にあるのはカランコエという植物の
エンゼルランプという品種。
器のカラフルさ加減がフィンランド?
ついでながら
花屋の軒先でこうして花を見ていると、
仮に日本と同じエンゼルランプ、同じアイビーでも
どうもいまいち言葉が通じない気がします。
なんというか、言いたいことはなんとなくわかるような、
しかし詳細はわからない。
こいつらみんなフィンランド語でしゃべってる・・・
という印象をうけます。キートス!とか言ってるような。
実はフランスでも毎回そうだし、
ロシアでもギリシャでもモンゴルでもミャンマーでも、
どこにいっても同じことを感じます。
日本の花は日本語でしゃべるので
なんとなく言いたいことがわかる気がしますが
外国の花は外国語なので、自分がここで
異邦人である。と思わされる。
その、一旅行者という自分との距離感が結構楽しい。
酔狂な話ですが、求む賛同。
白状すると、私は今まで北欧のデザインというのが
よくわからなかった。もっと古いイメージや、
もっと静かな感じのものがすきでした。
でも飛行機の窓から、
雪に描かれた絵葉書のような森林を見て、
また実際にラップランドの夜の樹を見て、
なるほどこういう土壌で
こういうデザインなんだなということが
少しわかる気がします。
残すところあと一日です。
一会は15日まで臨時休業をいただいています。
ではみなさま今日もおつかれさまでした。



