和装にあわせる花。
小さめでこういう色・・・という新婦様が過去に
このブログで探してくださった写真には
いずれもこのオレンジのダリア、
「ピーチインシーズン」が入っていました。
きっとこの花がお好きなんだろうなと思って。

私自身、5年前には分からなかった
このダリアの美しさを、最近やっと解るようになって
またそのご注文をいただいて
今日も自分で作ることができることを、しみじみと、
有難いな、と思います。

以前は分からなかった花の美しさが
分かるようになるのも、
嬉しいとか幸せとか以上に
やっぱり、有難い、という言葉が一番近い。

今日、セルリアのプリザーブドを扱っていて
相変わらず胸をがしりとつかまれ、
かわいいというより、むしろ苦しい。
様子を隣で見ていたアシスタントさんに、
「好きな花って、ずっと好きなんですか?」と
尋ねられました。

そうかも。

一度好きになった花は、ずっと好きです。

それは、ときどきは冷却期間も必要です。
料理でいう「生地を寝かせる」というのに似て、
一度好きになって、しばらく没頭して、
少し熱しすぎて離れてみて、
しばらくぶりに手で触れると、
ああやっぱり好きだなあと思う。

「好き」ということは、
まず削りだして、研いで、
何層か重ね塗りしていく作業。
そこには時間も必要です。
でもひとたび作られたら、
まるで蒔絵のように、ニスを塗らなくても
ずっとそのまま残ります。

私の「好き」は、
信用してくださって結構です。

と、ブログで啖呵きるな。
(でもブログなんてそんなものですよねー?)

など今日はいろいろ自分で突っ込みつつ、
では今日もお疲れ様でした。