すずらんのブートニア。

ブートニア、とはご新郎様の胸につける
ブーケとお揃いの小さな花のコサージュのことです。

だからブーケはすずらんだけで作りました。

一度作って、いまいちだったので
もっかい朝に作り直しました。

今日はじめてレッスンにきた生徒さんのブーケを
ちょっと手直しをしていると、
やっぱりセンスですね!とおっしゃるので
いえセンスじゃなくて努力ですよ、と
私見をのべております。

「センスなんてね、あなたにはゼロだし
私にもゼロだ」と、
昔言われた言葉を思い出します。

結局やるかやらないかそれだけなんだそうです。
でもそのころはよくわからなくて
はたして自分はもう少しくらいは花がうまく
なるんだろうかという疑念だけでした。

今は少しだけわかります。
センスなんて未だにゼロですが
毎日毎週心底に花を作り、
それを何年か繰り返せば
それは多少は、やらないよりかは少しマシです。

きっとそういうことだったんだろうなと
今になったら少しわかります。

私はいまだに自分の花がこれでいいのかどうか
よくわかりません。
うまいともセンスがあるとも思いません。
毎日毎週、精一杯やってるけど
喜んでもらえるだろうかという懐疑を最後まで残しては
ブーケを届けています。

そうして新婦様は、いいですねと言ってくださったりします。

やっぱり押し花にしたい、と翌日に持ってきて
くださったりします。

「結婚式で、一番目に嬉しかったことはまわりの人に
祝福してもらったことで、2番目に嬉しかったことは
一会さんの花をもてたことです」、などと
泣きたくなるよなメールを送ってくださったりします。

ではみなさま、今日もお疲れ様でした。
ほんとに、おつかれさまでした。