恵比寿、ウェスティンホテル様へお届したブーケ。
ピンクのグラデーションで、おとな可愛い感じで、
というリクエスト。
ちょっと濃い目のM-ヴィンテージスイーツ、
ちょっと淡めのM-ヴィンテージピンク、
大きめのぽってりピンクがユカカップと、
花弁がひらひらしている濃い目のピンクが
アブラハムダービー、
小さな実は新婦様のご希望のペッパーベリーです。
こちらは白ドレスの時に持ってくださったブーケ。
胡蝶蘭のみです。
白とライトグリーンの胡蝶蘭のほかは
何も使わずに仕上げています。
贅沢。
「花で贅沢をする」、というのは
ある意味一番贅沢な部類のひとつかもしれません。
秋冬のお問い合わせが増えてきました。
今年は10月がピークでしょうか。
7月8月ごろのお打合せ日を決めるメールのやりとりと
先週先々週の新郎新婦様からいただいたお礼のメールと、
今週来週の最後の打合せのメール、
夏の駆け込みのお問い合わせ、
この時期のメールボックスは
寒流と暖流が混ざりあうかのごとくで
・・・
・・・
・・・
ちょっと混乱。
混乱するくらいなら余計に
ややこしくなるたとえをするな、と。
「ブーケをつくるのに一番いい花を取りださないと。」
とレッスンで生徒さんにいいます。
料理で、魚をさばいて一番いいところを
とりだすのと一緒でしょ?
贅沢であればあるほど、選別は厳しくなるわけで。
「絵を描くのに、全体を仕上げていくのと同じだよ」
とアシスタントさんにいいます。
一部分だけすごくよく出来ててもダメ、
全体を少しずつ仕上げていかないと。
卓上の花だけじゃなくて
テーブルの上から天井までを見て仕上げないと。
歌を歌ってるように花を挿してよ、とか。
料理もできないし絵も描けないし歌も歌えないくせに
なぜかすぐそういう例えをしたがるのが、
我ながら謎ですが、
でも自分は歌を歌うかわりに
花を挿してるなあと思うときもたまにあります。
自分にとって、花を挿すことはけしてすべてではない、
でも他の人が歌うときの歌のように、
絵を描く人が絵を描くときのその絵のように、
花を挿してる、と思うときが、ときどきあります。
では皆様今日もお疲れ様でした。


