一会はブライダルの花をメインにしている
地味なアトリエなのですけれども、
ときどき、こういう撮影のお仕事もあります。
この時の写真が数ヵ月後・・・
こんなふうに。
オアシス社さんのカタログの撮影でした。
ウォークマンとかホッチキスがそうであるように、
花を挿す「吸水性スポンジ」の
代名詞のようになっているオアシス、
そのカタログのお仕事をさせていただいて、

ギャランティ(対価)をいただいて、
クレジット(名前)まで載せていただいて、
わーい。
と、両手をあげて思いきり喜んでいるあたり、
小者っぷり満載です。
ここはクールに、
ああ、ありがとうございます、
とか
はい、恐れ入ります、
とか
さらり、と流せばよいものを。
でも実はちょうどこのころ、久方ぶりに
「やっぱり一会さんは高いんで、
他の花屋さんにします」
というキャンセルがあり、それで
ちょっとばかし、へこんでいたのでした。
今でもやっぱり、そういうこともあります。
それは、確かに激安ではないですけど・・・
スーパーのお寿司は1パック598円でも
回転寿司だったらその何倍かするし、
カウンターで食べたら10倍以上はするだろうし
同じアナゴでも同じ玉子でも
同じではない。
安い材料を買ってきて安く作ればいいじゃないと
いうのも一案ではありますけれども、
使っている水が違う、焼き方が違う。
たかだかが、花ひとつ。
でも自分にできることは手を尽くしたい、
たった数時間のために咲く花だからこそ、
そのためにできることがあれば、全部したい。
かける気持ちは違う。
アンケートで、何人もの新婦様が
「けして高くはないですよ!」と
励ましてくださる言葉を
かみしめております。
花、という好きなことが日常の仕事になって、
花を売ることで食べていく糧を得て、
さらに花そのものではなく、
デザインを売る、ということもできるようになった、
ちゃんと、仕事として、
対価をいただけるようになったんだー。
それは私には、やっぱりしみじみ、嬉しいことです。
これはカラーワイヤーで作ったクリスマスリース。
自由という意味で、実に適当に曲げられるので、
自分のような粗忽者にはとても向いています。
その試作品。もうちょっと色が派手なほうが
写真映えするかも、と、こっちはボツにしましたが
作る作業もなかなか楽しく、
今年の一会クリスマスレッスンのひとつは
これにしようかと。
もうクリスマス?などとのけぞってしまいますが、
ギョーカイとはそういうものでございます。
カラフルなオアシスで
ウェルカムボードをつくったのは、
ゴールデンウィークまっただなかのことでした。
大変お世話になりましたM様にも
この場よりお礼を。
本当に、ありがとうございました。
おまけの写真、バラのジェリービーンズ。
かわいかったので。
では皆様今日もお疲れ様でした!







