昨日に引き続き突然ワイヤリング講座第二便、
それはセルリアの場合。
24番くらいのの白ワイヤーをあらかじめ
半分に折り曲げて、下のほうにひっかけます。
これも白を選ぶのはより目立たないように。

片方の一本をつまんで、
もう一本と茎をくるくるっと
2,3回巻きおろします。
バラの場合は
花の3分の1か4分の1くらいのところを
横から突き通します。
ここは、生花とは違うところかも。
プリザの場合、茎がぱっきり割れることが多いので
花に挿します。
ブーケのような動くものをつくるときは
下支えになるように、22番くらいの太めのワイヤーを
花そのものにも下から挿したします。
いわゆる専門用語でいうところのインソーション、です。
パインと同じノリです。
チューリップも横から挿します。
ジャスミンはワイヤーのところからテーピングしますが
バラやチューリップはワイヤーが茎に寄り添うあたりから
テープを巻きます。
そのほうが、楽なので。
より楽な道を選ぶべし。
これはすべてに言えることです。
ワイヤーが目立たなければ、
銀色の裸ワイヤーでもなんら問題はないのです。
「ここで裸ワイヤーを使うのは、はたして
なぜでしょう?!」と、以前、
一会のレッスンで問いかけたところ、
「安いから!」
と生徒さん、きっぱり。
・・・はい。
それは、そうなんですけど。
そんなに即座に言い切らなくても。
裸ワイヤーのほうが安いし、軽く仕上がるし、
突き通すのも、より楽に通ります。
花に開ける穴も小さくてすみます。
だからわざわざ白を使うときには
それなりの理由があるはずなのです。
言いかえれば、目的を達することさえできれば、
より簡単なほうがいいんです。
いや、よりはっきり言うならば
より簡単でなければならないのです。
接着剤ひとつにしろ、花用ボンド、ホットガンや木工用や
スプレーノリや両面テープ、多種多様な手段はある中で
必要最小限の経路は何か、を常に的確に選べなければ
手間も経費もかかる一方です。
そしてそういう工夫で生み出した時間は
最後に質になってあらわれる、
そう思って、仕事をしています。
ワイヤーの番線の目安は、横にしてみて
だらんとならない程度。
ワイヤーの色の目安は、目立つのなら花にあわせて、
目立たないなら裸ワイヤーで。
ひとつずつこれは何番のワイヤーで色はこれこれで
ということを丸暗記しても、それは実力にはなりません。
本来は、自分で自分のやりやすくかつ経費がかからない
方法を、見つけ出すことが必要です。
一会のレッスンはいつもそこを目指しています。
とはいっても最初は目安がほしい。
という場合は、いつも思うのですが、
花時間さんのプロセスカットはとても丁寧なので
一度じっくり読んでみる価値ありです。
自分が実際にそれを担当させていただくようになってから
駆け出しのころにもっとちゃんと読んでおけばよかったなあ、
と、反省するくらいです。
自己流でつけちゃった癖も結構多く、
それはあとからは矯正しにくい んですよね・・・・。
以上、「とつぜん開催ワイヤリング講座」でした。
実技を、という方は、
一会の定期レッスンへどうぞ!(CM中)
コメントをくださったみずほさまへ、
これらは結局撒き餌なのです。
実に腹黒くってすみません。
またこの写真を撮るにあたり
手タレを勤めてくださった
Kさんには心から感謝を申し上げます。
なんと岐阜から、鹿児島のレッスンに
はるばる参加してくださいました。
というのに、有無をいわさずあれこれ
おつきあいをさせてしまいまして恐縮です。
本当に、ありがとうございました。
わざわざ岐阜からなんてそんな、
前もって言ってくれれば
ほいほいとレッスンしにいきましたのに。
だって岐阜もいい温泉がありますよね。
できれば奥飛騨のあたりで。
馬脚。
では皆様、今日も本当にお疲れ様でした。



