表参道のル・アンジェ教会様へお届けしたブーケ。

細身でシンプルなキャスケードで、
花はユリでもランでもアマリリスでもおまかせ!でしたが
迷ってやっぱりアマリリスにしました。
新婦様の持つおちゃめだけどオトナな雰囲気にも
ドレスのイメージにもあっている気がしたので。。。

この新婦様はどんな感じが好きだろう、と
考えて作るブーケや装花は、
ただ同じ型のものを量産するより手間はかかりますが
楽しさも倍です。

なので、毎週毎週装花に使う器も変わりますし
直前まで「迷ってるの~」と泣きついて
オアシス(花を挿すスポンジ)と
ナイフを手にするアシスタントさんに
泣きついて待ってもらうことも多いし
ひどいときは用意したはずの器も
入荷した花で変えたりします。
え、今から変えるのかよ!?鬼畜!
という痛い視線は、見ないふり。聞こえないふり。

しかし、一会の花が、少しでもお気持ちに添えて
かつリーズナブルに提供するために、
たとえばお花はおまかせの場合、
どたんばで市場で旬のいい花があったら
それを仕入れたいじゃないですか。
でも仕入れてみたら用意してた
器にあわなかったりするじゃないですか。
ごめんごめん、と
アシスタントさんたちのそそけだった羽を撫でて
・・・で、やりなおしてくれる?
うん、悪いけど。
急いで。いやー、ごめんね。
で、悪いけど、
まだ?
・・・待ってるんだけどなー。
ん?あれ?
なんかここらへんオアシスセットが甘いんですけど?
ここがぐらぐらしてたら、
いい花なんかできないじゃない?
それってどうよ。
土台をなめたらあかんぜよ。
と、つけつけとものを言う小姑いわはし、出現。

て、ゆーかさー、なんでみんなオアシスセットが
甘いのかしら!基本じゃん!

とぶつぶつ言うと、
どうも前つとめていた花屋さんではいつも決まった器
という事例が多いようなのでした。
あるいはオアシス何分の一、という規定の器でやる、と。

・・・なるほど。

えーと、じゃあ「レベル2」ってことで。
だってどんな器でも自在に
スポンジがセットできるほうがいいじゃない?
もっと言うのならば、どんな器でも
スポンジ以外でも自在に
いろんな花が生けられるほうがいいし、
それはチャララチャッチャラー♪
「レベル2になりました」
と、いう、試練でしょ?

と今日も言葉たくみにアシスタントさんをまるめこんで、
この週末に向けて、
今日は寝ます。

お疲れ様でした。

過去の新婦様からいただくたくさんのメールに
まだお返事できておりませんが、
ごめんなさい。。。。
でも大切に大切に読ませていただいて
ときどき涙が出そうです。。。
でももっとちゃんと準備万端でご紹介しなければ。
と思うので、

では今日も、皆様本当におつかれさまでした。