クラッチブーケ、というのは茎のままを束ねるブーケです。
よりナチュラルな雰囲気を出しやすい作り方です。
この手のブーケを作る場合、
すべての花の葉を一本ずつ丁寧に指で取り除くことから
下準備がはじまります。
一般的に、レストランの値段が高くなればなるほど
材料の吟味と下ごしらえは丁寧なはずで、
たぶん花もそれと似ています。
下準備に手を抜いたら、よい仕上がりには
絶対になりません。
捨てるところが多いのは本当に贅沢なことですが、
それだけ、捨てた花を背負えるだけのブーケを
作らなくては。と思っています。
捨てるものも、無駄にはしません。
その下準備の課程で大量に出てしまう葉は
もったいないので、たとえば
ラナンとかマーガレットの葉なら
オリーブオイルでさっといためてゴマをぱらぱらとふりかけるだけで
充分美味しいおつまみになります。
小分けにして冷凍すれば1ヶ月くらいは持ちますよ。
ユリの花粉も、同じようにかるく揚げると香ばしく、
ほらひまわりの種と一緒で、カルシウム豊富なんだよ?
と、まじめに語ってみても、その場に
主婦の方がいると
「あはははは」と聞き流されるので、やや残念です。
20代のアシスタントさんあたりだと
「えっ!ほんとですか!!!知らなかった!」
とかコロリと騙されます。
たやすいもんよ。
ていうかそんなんじゃ世知辛い世の中わたっていけないのでは、
と、つい心配になります。
以上、今日の文中には若干の誤記がありますので
くれぐれも炒めたり揚げたりしないでください。
では皆様今日もお疲れ様でした。

