今日、お届けしたメインテーブルの装花です。

4月のトップシーズンの、その中で一番忙しかった一日。

きらきらとしたメインテーブルがガラスで仕上がっている、
ステキな会場様でした。
本当にきれいで居心地のよい場所でした。

今日は、あちこちの会場へお花をお届け。

アシヤマさんに車を頼み、
もとアシスタントちゅうに助っ人を頼み、
さらにプロフェッショナルなアシスタントさんに4日間もを
懇願し、製作から納品まで手伝ってもらって、
なんとか乗り切った今日。

そのうちの会場様のひとつでは、
着付けのかたが間違えて、
お父様へ別のかたの着物を着付けてしまった!
という場面の傍らで、せっせと花を挿していました。
なんとなく漏れ聞こえてくるところ、
そのお父様は何度も何度も謝罪する着付けのかたへ
「いやいやオレが気づけばよかったんだよな」
「悪かったなあ気づかなくて、あんたに迷惑かかるんじゃないか」
「女房にまかせきりなもんだから、わからなくてな」
「しかしサイズぴったりだったんだな」
「でも気づいてもらってよかったよ、わかんなかったなあ」
とずっとずっと繰り返していらして、

その暖かなお心にそばでなんとなく感動しておりました。

ウエディングの花の仕事は、緊張もありますし時間の制限もあるし
そんなに楽な仕事ではない。
でもこういう場面のそばにいて、
それは一種の役得のような気もします。

今日の一番の立役者はアシスタントバームちゃん、
朝早くから遅くまでお疲れ様でした。
キミが疲れのあまり無口になったところは
今日はじめて見たような気がしますが
でもこういう日を経て飲む
打ち上げのワインとごはんは、
きっとすごく美味しいよ。保証します。

世の中には、どんなにお金を積んでも
食べられないものがある。と
私は今も思っています。

小手先の嘘でその場をしのいでも、
小手先の嘘以上のものは得られない。
楽して得たものはらくらくと手を離れていく。
でも、苦労をしたものはいつも、自分の判断を裏打ちします。
そういうものだ、と思うのです。

結婚式も、そのひとつ。
きっと、そんなお父様のいらっしゃる式は
あたたかかっただろうと思います。

では皆様今日も、お疲れ様でした。