光にとろんととろけるような、乳白色を帯びた一重咲きの花は
花霞、という名のバラです。
きゃーーーかーわーいーとくらり、よろめきながら作ります。
月に一度の、カメラの練習中。
フォトグラファー山本正樹先生のレッスンで撮った写真です。
今クールは私が花を担当させていただいている一人なので
前日にこうしたブーケを作りますが、
仕事ではない、自分の好きな花で好きなブーケを作るのは
それはまた、というか、それでまた、というか、
楽しいです。
今日のレッスンの中で、
「名高いカメラマンの方々が
どのようにして感性を磨いたのか」というお話が印象的でした。
ただ毎日毎日、雑誌の写真を見続けるのだそうです。
それは5日じゃダメだし1月でも1年でもダメで、
何年も何年も毎日見続けて、見続けた写真が少しずつ
蓄積されていってはじめて自分の血肉になる。
暗記してまねるということではない、
自分の中にしみとおるのを待つのだと。
たぶん、花の仕事も同じで
センスがあるというような言葉はとても簡単ですが
センスや感性は、絶えず自分の手で磨くものであって、
内側に蓄え、濾過と凝縮を繰り返して
やっと少しなにがしかの形になる。
と、いうもののような気がします。
というわけでコソ練はやめて、今日は
腹をくくって練習中の写真を堂々と載せてしまうことにしました。
・・・しかし下手です。色も違うし構図もダメだし、ぼろぼろです。
地道に日々を積み重ねるほかありません。
しかたないじゃん!(逆切れ)
地方歌会 侮るなかれと言ひ給ひき だけど下手だねと呟きながら
清水房雄
と呟かれてしまう清水先生のお気持ちも、もっともです。
今回、直前にふと思いつき、
南原農園さんIFEXブースデザインのために今回製作した
「春のブーケ」も、お持ち込みして一緒に撮らせていただきました。
このバラの「白波」にかわいー!の声多し。
でしょでしょでしょ?
そうなんですよかわいいんですよこれが!
プリザにあるまじきキュートさ加減にもう
くらくらですよ。
では皆さま今日も本当にお疲れ様でした。
とりつくろう。




