こんにちは 一会の岩橋です。
なんか間違ってないか?と思われそうですが
一会のブログです。
いつもは地味が服をきて歩いているような花(と人)ですが
今日は、ヴィヴィットな色の花で、というリクエスト。

もし、自分で好きに花を作ってもいいなら
いつも、少し地味な花。


でも仕事であれば逆に、こんなオーダーをいただいて
自分では普段作れない花を作ることができる。
好きなことを仕事にしている、その醍醐味だと思います。

装花の写真を撮っていたカメラマンさんが
「華やかですね、しばらく秋っぽい花が多かったから、
こういうのもいいですね、華やかでキレイ。
撮っててテンションあがっちゃいます!」
とおっしゃってくださったことに
深く感銘しました。
生きている花、みずみずしい花、鮮やかな花。


階段は花と花をつるでつないで


こういうときは
時間が許される場合には、
土台を作っていってなるべく現場で仕上げをします。


その朝、窓から挿しこむ光を考えて、花を入れて


通りすぎる瞬間、あ、花の香りがすると
ふと感じてもらえたらいいなと思って
香り高いバラを選んで現場で挿し足して仕上げます。

実は、製作途中で花が足りない気がして仕方なくて
とうとうもう一度、市場に出かけました。

秋になってオンシーズン、ずっと予算オーバーの仕入れが続いていたので
無意識に買い控えてしまったんだ。と反省。
裏日と呼ばれる日にもう一度市場にいって、
顔見知りの方に「あれこんな日に珍しいですね」と言われて
赤面しつつ買い足して、結果、
いつも通りまた予算オーバーでしたが、

お打ち合わせの折にも同席してくださった花好きのお母様が、
花を見るなり
「わあかわいいわねえ」と笑顔になってくださったことが、
嬉しかった。
ただ一言、それだけであまりあるほど報われる、仕事です。

シェ松尾松涛レストラン様の装花でした。

では皆さま今日も、本当にお疲れ様でした。