
青山表参道、骨董通りからほんの少し入る細い路地に
レ・クリスタリーヌというフレンチレストランがあります。
ドアにかけた、花のリース。
最初はドアの右手のフックに取り付ける予定でしたが
ちょっとバランスが悪く、こんなこともあろうかと
用意してきたリースハンガーをドアにかけなおして
高さを調整して、リースハンガーの無骨な感じが目立たないように
これも念のため持ってきていたスズメウリというつるを飾ります。
たった一日、わずか数時間だけれども
でもたった一日だけなので、
二重三重に備えて飾る、結婚式の装花。
入り口のアーチに元から張り巡らされていたアイビーの葉は
少しずつ紅葉を深めていて、そこへ、ちょっと冬らしい
シルバーグレイのユーカリの枝を重ねて、花を飾りました。

できれば香りもつけたくて、
市場でたまたま手頃価格で出ていた、ランのシャリーベイビー。
路地に面したアーチを飾っていると、通りすがりや近隣の方々が口々に
かわるがわる「わあかわいいね」「結婚式だね」「この花はなんていうの?」
使い込まれた三色旗が、良く晴れた秋の空に映えるなあと思いながら
写真を撮りました。

立食のパーティ。
でも新婦様の心づくしで、ご友人に花を持って帰ってほしいからと
小さなアレンジをたくさん並べています。
受付に小さく入っているのはヤドリギの実。
「クリスマスを少し感じさせて、でもやりすぎずに、」というリクエスト。
晩秋から初冬へかけての花。
2011年11月最後の週末をむかえる今日は、
気温は冷え込んだけれど、でもよく晴れたいいお天気でした。

タイミングがあって、
最後に、新婦様にご挨拶ができて
「お花、とてもよかったです」とたくさんの嬉しい言葉をいただきました。
ああよかった。
この方に気に入っていただけて本当によかった。
数か月前のご注文時、
「一会さんに頼むことができてよかった」といってくださった
花嫁さんに
「一会さんに頼んで、ああやっぱりよかった」という一言を
今日、現実として、いただけること。
ありがとうございました。
実はこちらのレストラン様には
数年前に1,2度、納品させていただいたことがあります。
担当のマネージャー様は一会の名前を憶えていてくださって、
今日私が伺うなり
「ああ、お久しぶりですね、お元気ですか」と暖かに声をかけてくださいました。
スズキさんとかサトウさんとか言い訳をしてる自分としては
赤面はなはだしく、同じ接客業として爪の垢をせんじてのまなければ。
と痛烈に反省する今日でした。
では皆様、今日もほんとうにお疲れ様でした。
今日も、ありがとうございました。





