今日、都ホテル様へお届けした白いラウンドブーケ。
ほんの少し淡いグリーンをいれて、ころんと丸くというリクエスト。

ちなみに、昨日の昼に撮った写真です。
まだ完全ではない。

どんなブーケでも、基本、届ける直前に、
かなうかぎりの最終の微調整をします。咲き加減にあわせ、
最後の15分か30分でできるすべて。
心象風景的にはここで火打石を打ち鳴らしたい、
どきどきしながら送り出す前の儀式のようなもの。

もうこれ以上、できることは何もない!と思う自信と、
どこまでどんなにやってても、さあ
花嫁様は気に入ってくださるだろうかという不安との、
激しい拮抗。

一会という名前で、結婚式の花の仕事をはじめて
12年になるんだな、と最近気づいてしみじみしております。
12年間、毎週のようにブーケを作っても、
不安と自信との葛藤は、ますます深くなる一方です。

「これで文句言われるならもう知らん!」という気持ちと、
「どうだろう?大丈夫だろうか、喜んでもらえるだろうか」という気持ち。

帰ってきたアシスタントさんが「喜んでましたー!」と言ってくれる瞬間まで
あるいは花嫁様から「よかったですよー」というメールが届くまで、
ずっとどきどきです。

だって、怖くて、自分からは聞けないんだもん。
自分でブーケ運ぶの、ほんとに、嫌なんだもん。
だってもう緊張しすぎて神経もたないもん!
だもんて言うな。ど厚かましい。

今日はブーケをお届けした直後の10時から夜18時すぎまで
ずーーーーーーーっと単発レッスンの一日。
1日山ほど働いて、くたくただったろうアシスタントさんが、
「みんな、喜んでくださっててよかったですね」と朗らかに言います。
そう、喜んでくださってよかった。

喜んでもらえて初めてなんぼの仕事。

最近はますますそう思います。

そして、大切なたったひとつのブーケを
自分に作らせていただけることを
ほんとにほんとにありがたいなあと、ますます強く思います。

単発レッスンのご報告はまたあした。

今日最後に舞い込んだ、新婦様からの長い長いお礼のメールを
読み返して、今日はもう寝ます。

では皆様、今日もお疲れ様でした。