ライラックで作る、夜明けの紫のブーケ。
「夜明け前」、という言葉のロマンティックさ加減に
凡人の自分はくらくらするので
このブログでもつい多用してしまうのですが
別に「夕暮れ時」の紫でもかまいません。
そこはかとなくそんな雰囲気が出れば。
ブーケに付ける名前も最近ネタ切れ感が強く、
「もうちょっとさ、そんな仕事ばっかしてないで
ちゃんといろいろ世間様に風がとおるような窓をあけて、
毎日勉強しなくっちゃなー」
と思う自分は、結局おたく。うーんマンネリ。
さっき送受信したメールボックスに立て続けに3つ、
今週末の新婦様の「どうぞよろしくお願いします」というメールと
先週の新婦様の「本当にありがとうございました」というメールと、
この秋の新婦様からのはじめてのお問い合わせのメール。
「結婚式の1日」、
というちょっと風変わりな次元、
たくさんの人がたった一度通り過ぎるその時間軸に棲みついて
10年以上が過ぎ、この場所を通ろうとするお二人へ、
花を添えて、過ぎる週末。
まるで、その場所を盛り上げてそれで投げ銭をもらう、
ちんどん屋さんのような、この仕事は割と楽しいです。
向いているかどうかは別にして、
けれども今日という一日はどんな日だったか、
政治ではこうで、経済ではこんなことがあって
野球はこっちが勝ったし、天文学的にはいついつまであと何日、
そのいずれにも知識が深くない自分が、
自信をもっていえるのはただひとつ、
今日今手元にあるバラの開き具合だけです。
詩歌などもはや救抜につながらぬからき地上をひとり行く我は
岡井 隆
かっこいいなあ。
というかんじの詩歌を適当に拾ってお茶を濁し、
では今日もほんとうに、おつかれさまでした。

