梅雨のころ、
朱の艶やかさがぱあっと気持ちを開いてくれるかのような
そんな、美しいお写真をいただきました。
松山、道後温泉道後館でのご結婚式でした。
おふたりともに海外にお住まいの方で、メールでやりとりして
お打合せをすすめました。
お式が終わった2日後に、
「今回は本当に夢に見ていた
理想通りのお花を作っていただき、
本当に有難うございました。
遠く離れていても、岩橋さんの
優しい心使いと想い入れが伝わりました。
岩橋さんのおかげで、幸せな気分で
披露宴を終えることができました。
本当に有難うございました。」
そう、書いて送ってくださいました。
このときの、ラナンキュラスと芍薬のブーケの方です。
http://ichiecarpe.exblog.jp/15183088/
花嫁様のリクエスト、
ラナンキュラスがとても好きとのこと、
しかし季節としてはもう終わりの時期。
代替案で芍薬をいただいてはいましたが、
できればブーケに入れられたらいいな。と思っていて、
市場で仕入れたそれを手に、それでもさらに迷いました。
見透かしたように
「ラナンはもう危ないよねえ、迷いますよねえ」と顔見知りの花屋さんに
言われたりして。
ブーケにいれないほうが、
無難は無難。
芍薬だけでもいいと言われてる、
でも、あんなにラナンキュラスを
好きとおっしゃっていた花嫁様。
そのうえ、4月末のもう暖かくなる時期に、
松山まで宅急便。
さあどうする!
という葛藤でさんざん身をよじらせたあげく、
芍薬でラナンキュラスを補強しつつブーケを組み上げ、
念を山ほどこめて、GO。
どうしても欲しくて、無理を頼んでいれてもらった
ファインローズさんのブルゴーニュという白いバラも一緒に、
松山まで、頼む、無事に届いて!
でもラナンキュラスの花びらが舞ってしまったらどうしよう、
芍薬が開きすぎたらどうしよう、
もう、ずーっとどきどきでした。
お二人の笑顔を拝見して、
あれほど判断に迷いに迷ったこと、
あんなにどきどきしていたことが、
夢のようでもあり、
昨日のことのようでもあります。
ああでも本当によかったです。涙。
たぶん、こんなブーケは二度と作れないと思う。
許可をいただいてメールをご紹介します。
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岩橋さん この度は私達の披露宴の為に、
夢に見た素敵な芍薬のブーケを作っていただき、
本当に有り難うございました。
実は披露宴後、送っていただいたブーケが本当に大好きで、
気がつけば100枚以上写真を撮っていました。
いつまでも長く咲いていてほしかったけれど、
生花ですので無理でしたが、
でもそこが生花の良いところなのかもしれませんね。
心を込めてブーケを作っていただけて、
私は本当に幸せでした。
私も将来、岩橋さんのような温かい心が届けられるような
仕事ができたら良いなと思います。
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お二人の、末永いご多幸を心からお祈りいたします。
本当にありがとうございました。
では、皆様、今日も本当にお疲れ様でした。








