濃い紫や青で、甘くなく。
というリクエストで作ったブーケでした。
あとはお任せいただいたので、
ドレスのリボンにあわせて、ほんの少し薄い紅茶色のバラを
独断で、いれました。
以前、お二人が旅した、「屋久島の森」のような装花にしたい。
そんなお話もお打合せ時にちらりと混じって、
花嫁様からのメールで
「よかったらその時の屋久島写真も参考になるかどうかわかりませんが
メールでお送りしましょうか?」と
おっしゃったので、ぜひとお願いしたところ
何枚も何枚も、屋久島の大自然のその足元に咲く
小さな花がたくさん。
それはもちろんプロカメラマンのようには
完璧ではないかもしれませんが、
その小さな草花を写す一枚ずつ、
あ、ここにもこんな花が咲いてる、
見てみて、これこれ、
かわいーーー!
と、言いながら写真を撮るお二人の様子が
その写真の向こう側にかいま見えるような、
そんな、愛おしそうな、
優しくて柔らかい写真ばっかりだったのでした。
今日、その会場となったシェ松尾青山サロン様は
一部と二部がありました。
つまり同じ会場で二次会もという設定。
なのでブーケはホルダーで、髪飾りの花とブートニアはプリザーブドです。
その二次会のため、装花の再セッティングに伺って
いつもながら
「夜だからもっと紫をいれてシックにしつつ」
「でもリンゴも増やして、楽しそうな雰囲気にしよう」
とかとかとか、
汗だくで花を活けていたところ、
お二人がわざわざ、直接お礼を言いにいらしてくださいました。
「ブーケも装花も何もかもほんとに全部素敵でした。」
そうおっしゃってくださって
流れる汗が報われる気持ちです。
昨日、別の花嫁様からメールをいただいて
「ブーケはもう手元にないけど写真で見てうれしい」と
書き添えてくださっていました。
その言葉を胸に、修羅場モードに入った一会としては
昨日も今日も4時起き、
朝から出ずっぱりで都内を駆け回っておりましたが、
その早朝ほんの2枚だけ撮った、ブーケの写真を。
今日がお二人にとって、この先何年も思い返す
特別な日になったある日、
そこに花を添えることができて
嬉しかったです、
と、ここで小さく言いたいがために。
では皆様今日もお疲れ様でした。
お手伝いくださったアシスタントの皆様も
本当にありがとう涙。
このあと12月まで、いつでもウエルカムです。
来てね。(どんな勧誘だ)

