
この日、リストランテASO様での装花のテーマは
「ナチュラル&ヴィンテージ」。
色は、白とくすんだ緑、そして深い紺色を挿し色に。
テーマにしたがってロンドンで買ってきた
ヴィンテージのジャム瓶に草花のように、ニゲラの花。
花嫁様は、これらの写真を
ご自分のFacebookにアップして
全部にコメントを書いてくださいました。
「高砂のお花。高砂とはいっても、
ゲストのみなさんと同じテーブル。
実はお花の中に色んな小物が紛れてて、
本当にかわいらしい高砂になっていました。」

「ナチュラル、ヴィンテージ!
すてきなお花とグリーンたち!」

「ゲストのテーブルへは花瓶を。
それぞれのテーブルでデザインが違ったんですよ!」

「私の用意したテーブルナンバーとキャンドルと
一緒に置いてくれました。3つでもかわいい。」

「バージンロードはカスミソウでした。
このリボンにも麻ひもが使われたりしてて、
ヴィンテージ!」
・・・・・・・・・・・・・・・
とてもセンスのよい花嫁さんでいらしたので、
褒めてくださって、ほっとしています。
実はこのチェアフラワーの麻ひもは、
最初1本だけでリボンにしていました。
でもカスミソウのボリュームに対して、
椅子とのバランスに対して、
なんていうか、ちょっと足りない。
アシスタントうさぎさんに
「もう1本ずつ結びたして、
リボンのボリュームを増やしたい、椅子全部。
15分で。できる?」
「できます。」
うーん相変わらずいざというとき頼りになる奴。
これがいつも思う、
「当日に現場で完成度をひとつあげる」、
ということ。
麻ひも1本だけでも別にダメじゃなかったけど、
2本にしたから、その存在感がまして、
花嫁さんがすぐに気づいて、より喜んでくれたんだと思う。
いつも、なにかしらの問題や不足があります。
いつも絶対に100%ではない、
でも100%に向かって、
できることをひとつやって、
できることなら、もうひとつもやって、
ふたつやって、みっつやって、
制限時間の中で、できることを、全部やりたい。
ままならない事のほうが、多いけど。
リストランテASO様の高砂は、小さな円卓です。
その限られた半円に、
どれだけ「ナチュラル&ヴィンテージ」という
要素を盛り込めるか、
どうやってその世界を作るか、
そしてそれらが、
仮に酔っぱらってちょっと誰かぶつかったとしても
花瓶が倒れない程度の安定感をもたせるか。
私達の仕事は、お客さまからお金をいただくのだから、
お客様の意向に
きっちりと沿わなければならない。
「ナチュラル&ヴィンテージ!」なら
そうなるように、
「大正浪漫」なら
そうなるように、
いつも限られたストライクゾーンに、
きちんと投げこまなくてはならない。
かつ、
安全で、制限時間内に終わること。
とこの写真を載せつつまた思い返しながら、
でも最初から自分だって
それができたわけじゃないよな。
と、今日またスタッフをしかりすぎて
反省中。。。
演説が長くなったので、
この日のブーケ写真はまた次回に△。
では皆様今日も、本当におつかれさまでした。
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